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会社法違反(特別背任)の疑いで再逮捕された日産自動車・前会長のカルロス・ゴーン被告人の弁護人をつとめる弘中惇一郎弁護士が4月4日午後、東京・丸の内の外国特派員協会で記者会見を開いた。

弘中弁護士は、保釈中の再逮捕だったことから「あってならないという意味で、よもや逮捕するということは予想できなかった」「合理性も必要性もなく逮捕に踏み切ったのは、暴挙と言わざるを得ない」と批判。さらに今回の逮捕に伴って、東京地検が裁判資料などを押収したのは「防御権・弁護権侵害だ」と述べた。

また、弘中弁護士は「捜査をすすめるのに、身柄をとる必要はない。証拠隠滅や逃亡のおそれがないと確認されていた。身柄拘束を利用して(ゴーン被告人に)圧力をかけるわけだから、人質司法といえる」と強調。この間に準備したゴーン被告人の動画を公開する予定があるとした。

ゴーン被告人は昨年11月、会社法違反や金融商品取引法違反などの疑いで逮捕されて、その後起訴された。約3カ月の勾留後に保釈されたが、4月4日朝に会社法違反(特別背任)の疑いで東京地検特捜部に再逮捕された。4月11日に同じ外国特派員協会で記者会見を開こうとした矢先だった。