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カネボウ化粧品が2日、都内にて「朝の超保湿術」をテーマに メディアセミナーを開催。美容家の石井美保が登壇し、メイク崩れの新常識を語った。

会場には、およそ30人のメディア関係者が訪れ、石井指導のもとで実践的なスキンケアを学んだ。「保湿で重要なのは夜ではありません」と石井の口からは“常識外れ”の言葉が飛び出す。一般的に「寝ている間の保湿が大事」と言われるが、石井はその逆を提唱する。

これは石井の経験則によるものだそう。以前は、夜にたっぷりと保湿をしていたという。しかし、偶然にメイクをしない時期が続いたところ、5日目に「最高潮に肌の調子が良くなった」のだとか。

ある意味、肌を“鍛えて”自然な保湿力を手に入れた石井は、「保湿は夜中心」という考えを改めたそうだ。朝はきっちりと保湿、むしろ夜は落とすだけ。このサイクルに入り2年間。「もともと超乾燥肌で、水分・油分は平均以下。それがなくなり、自分でも潤っているのが分かるようになった」と石井は言う。

なぜ朝なのか。それは温度・湿度の変化が影響するとのこと。実は、自宅にいることの多い夜は、温度・湿度をコントロールしやすい。ところが、活動的な朝から夕方にかけては、これらが刻々と変化していく。「外に出て外気に当たったとたん、それまでの室温との違いで潤いが飛んでいく。紫外線を浴びる。電車に乗ったらクーラーや暖房がついている」と石井は話した。



さらに、心理的なストレスにも肌は大きな影響を受けるとか。石井は「忙しい人ほど、実は朝のメイクが大事になる。逆に朝さえしっかりやっていれば、崩れが少なく、メイク直しがいらなくなる」と説明した。

石井の場合、朝と夜の肌ケアの比率は「9:1」だという。極端ともいえる割合に、会場に驚きの声が上がる。「潤い」と聞くと、化粧水など水分に意識がいきがちだ。しかし石井によると「潤いとは、水分と油分のバランスが適正な状態に保たれること」なのだとか。朝にクリームをたっぷり塗るという“非常識”な行為が、保湿のカギとなるようだ。



洗顔後も、あわてて保湿を始めるのではなく「肌の声」を聞くのが大事。ルーティーン化せずにその日の肌の状態を知り、美容液やクリームの量を調整すると良いそう。「肌がいい状態のときを覚えておいて、そこにどう近づけるか。それが本当のスキンケアだと思う」と石井は伝えた。

セミナー後半では「カネボウ フレッシュ デイ クリーム」を使い、メディア関係者らが肌ケアを体験。赤ん坊の未成熟な肌を守るクリーム状の物質「胎脂」に着想を得た同商品は、石井が提唱する“朝ケア”にぴったりなのだという。



塗った後はベタつかず、サラサラ……。手の甲にクリームを塗った来場者は、つけ具合の良さに納得した様子だ。最後に石井は「クリームを使わずして美肌にはたどり着けないと、私は言い切ります」とまとめた。