「黒人はロシアにいらん」驚愕発言の元代表FW、罰則を受ける
『L'Equipe』は27日、「ウラル・エカテリンブルクに所属している元ロシア代表FWパヴェル・ポグレブニャクは、人種差別発言で処分を受けた」と報じた。
罰金額は25万ルーブル(およそ42万5000円)で、執行猶予付きでシーズン終了までの出場停止処分が言い渡された。もし今後問題になる発言があった場合に適用される。
ポグレブニャクは16日の『Komsomolskaya Pravda』でFWアリ(クラスノダール)とDFマリオ・フェルナンデス(CSKAモスクワ)の代表招集について批判した。
二人のブラジル人がロシア代表に入ることに対して以下のように話し、このコメントが大きな問題に発展していた。
パヴェル・ポグレブニャク
「意味がわからない。アリがロシアのパスポートを受け取ったことを全く理解できない。
バカバカしい話だよ。黒人の選手がロシアを代表するというのはね。
マリオ・フェルナンデスはトッププレーヤーだ。しかしそのポジションにはイーゴル・スモルニコフ(ゼニト)がいるじゃないか。我々は外国人がいなくてもやれるのだ」
ポグレブニャクはその後以下のように反論し、コメントは誰かを傷つける意図を持って発されたものではないと説明していた。
パヴェル・ポグレブニャク
「黒人選手に対して反対したわけではない。あのインタビューでは、私はロシア代表についての個人的な見解を述べただけだ。
この国で生まれ育ったサッカー選手を見たいというね。それだけだよ。誰かを傷つける意図はなかった」
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ただ、ポグレブニャクはこの処分には上訴しないとのことで、罰金と出場停止を受け入れる方針だそう。
しかし、ポグレブニャクが所属しているウラル・エカテリンブルクの会長グレゴリー・イワノフ氏は以下のように話し、彼を擁護したという。
グレゴリー・イワノフ
「なぜ彼が自分の意見を表明してはいけないのか?罰則を受けるべきではないと思う。何もする必要はない。
もしサッカー選手の多くに尋ねたならば、大多数が彼の意見を支持するだろう」