生後1歳の女児、父親に埋められる(画像は『KCBY 2018年1月15日付「Landscaper asks customer to bury dead pet, instead buries 1-year-old daughter, police say」(Anastazia Romero from Albuquerque Police)』のスクリーンショット)

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はたしてそれは不慮の事故だったのか、それとも意図的だったのか。このほど米ニューメキシコ州から、仕事先の知り合いの民家の裏庭に娘の遺体を埋めた男のニュースが『abc7chicago.com』『KCBY』などで報じられた。

ニューメキシコ州アルバカーキに住む3児の父デイビッド・ズーバー(26歳)は、庭師として仕事をしていた民家の裏庭に生後1歳2か月になる我が子を埋めたことから、子供の母親モニーク・ロメロ(23歳)とともに児童虐待により死亡させた罪で逮捕された。

アルバカーキ警察によると、昨年12月にモニークは末娘アナスタシアちゃんと2歳になる子供をお湯を張った浴槽に入れた。しかしモニークは、幼い2人の監視をしていなかったようだ。気付くとアナスタシアちゃんが溺れており意識不明状態になっていたが、モニークは救急車を呼ぶことや警察に通報することもしなかった。その後、デイビッドはアナスタシアちゃんの遺体を自宅から運び去り、戻ってきた時にはモニークに「もう大丈夫。ちゃんと手を打ったから」と話したという。

この間、デイビッドは自分が庭師として仕事をしていた依頼人のひとりサーマン・ダンさんに連絡。ちょうどクリスマス休暇中でルームメイトらと旅行に出ており、家を留守にしていたサーマンさんに、デイビッドは「飼っていた猫の1匹が死んだから、裏庭に埋めさせてもらえないか」と頼んだ。サーマンさん一家はこれまで飼っていたペットの犬が死ぬと裏庭の一画を墓地代わりにして埋めていたことから、デイビッドから頼みごとをされた時にも特に不信感は抱かずに承諾した。

1月になってサーマンさんが帰宅。1月4日、警察の捜査官や国土安全保障省スタッフ、発掘作業員らの物々しい訪問を受けたサーマンさんは驚いた。実は昨年12月18日、デイビッドから「アナスタシアが風呂で溺死した」と聞いたデイビッドの母親エヴァさんが警察に通報したことで、警察がアナスタシアちゃんの行方を捜していた。警察官がデイビッドとモニークの自宅を訪れ事情を聞くと、モニークは当初「娘はおばの家に行った」と話していたが、デイビッドがサーマンさん宅の庭に埋めたことを供述。そこで警察官が裏庭を掘り返すと、ゴミ袋の中に入れられ、更に黒のズタ袋に入った状態で犬の亡骸の下に埋まっていたアナスタシアちゃんの遺体を発見した。

自分の裏庭にまさか知り合いの子供の遺体が埋められていたとは想像もしていなかったサーマンさんは、後の米メディア取材で声を詰まらせてこのように話した。

「デイビッドは、雑草を摘み取ったり芝を刈ったりして、いつも庭を奇麗にしてくれていた。でもクリスマス休暇の前にはいつもとちょっと様子が違うことを感じていた。こんなことになるなんて…なぜ、という気持ちしかない。あまりにも悲しい。」

1月12日の裁判では、検察側は判事にモニークを保釈金なしで拘留するよう要求。現在、デイビッドとモニークの子供2人はニューメキシコ州の児童・青少年・家族部門当局の保護下に置かれているという。なお、デイビッドは遺体を埋めたことからも証拠隠滅罪にも問われている。デイビッドは少なくとも2012年に遡るまで、交通違反や家庭内暴力、更に激しい暴行などの広範囲にわたる犯罪で逮捕された前科があるそうだ。しかし今回の件について、チャールズ・ブラウン判事は「児童虐待により死亡させた形跡は見られない」と述べ、単なる事故である可能性もあるとみられている。

このニュースを知った人からは、「単なる事故なら緊急通報をすぐにしているはず」「不慮の事故だとは思えない」「子供を放置しているからこんなことになる。しかもこんな幼い子供2人を。明らかに虐待だろう」「こうなる前からも虐待されていたのかも」「いつも思うけど、子供が本当に欲しくてちゃんと愛せる人に限って授かれず、こういうロクでもない親に子供はできるのよね。なんか不公平」といった声があがっている。

画像は『KCBY 2018年1月15日付「Landscaper asks customer to bury dead pet, instead buries 1-year-old daughter, police say」(Anastazia Romero from Albuquerque Police)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)