7日放送、BS日テレ「深層NEWS」では、同日に引退会見を開いた貴ノ岩の暴力事件について特集。角界にはびこる暴力問題について話し合った。

昨年、元横綱・日馬富士の暴力事件で被害者だったにもかかわらず、巡業先で付け人に暴力を振るってしまった貴ノ岩は、会見で謝罪するとともに、責任を取って現役を引退すると発表した。

言わずもがな、貴ノ岩は元貴乃花部屋の力士だ。同部屋では、今年3月に貴公俊が付け人に暴行した事件も起きている。視聴者からは「これだけ元貴乃花部屋の力士が問題を起こしているのは、元貴乃花の教育がダメだったのではないでしょうか?」と疑問が寄せられた。

すると、元幕内力士の大至氏は、相撲部屋では「人間形成において日常生活において様々な指導」がなされるものだと指摘。「(元)貴乃花親方の日常の生活の指導がちょっと甘かったんじゃないかと思う」と、視聴者の意見に同調する。

大至氏は、親方とおかみさんが部屋にいないと、力士に甘えや緩みが出ると指摘。「師匠というのは、そこにいるだけでこちらの背筋が正される、そういう存在。何も言わずとも稽古場にいるだけで、若い弟子たちはピシっとした稽古ができる」と、元貴乃花親方が通いだったことに苦言を呈した。

また、大至氏は元貴乃花親方が引退会見で「弟子たちを守るには自分がやめるしかない」と話していたことを振り返り、「本当に守りたいんだったら、何を言われようが、何をされようが、部屋に残って後々まで弟子たちの面倒を見るのが、一つの親方の責任じゃないか」と批判を続けた。

一方で、「暴力決別宣言」の効果もなく、事件が続いていることで、相撲協会への批判も少なくない。大至氏は、八角理事長が辞任するかはさておき、何かしらの言葉は発するべきとも主張する。東京相撲記者クラブ会友の大見信昭氏は、指導法の限界もあるのではないかと疑問を呈し、力士出身者以外の専門家に「大鉈を振るってもらう」ことも必要ではないかと提言した。