北海道釧路市が生んだ「おさむ(仮)」なるご当地キャラクターに、「なんだコレ!?」などと衝撃を受けるネットユーザーが続出している。

あまりのインパクトある見た目に、ツイッターでは「行政がクリエイティビティ総動員して頑張った最高到達点」「何がどうしてこうなった」との声まで。

何はともあれ、まずは話題の「おさむ(仮)」の姿をご覧いただこう。


画像は釧路市の公式フェイスブックより

サンマの体、ツルの右腕、左腕はマリモ、そしてなぜか足は人。正直、詰め込みすぎ感が否めないユニークすぎる見た目だ。いったい、コイツは何者なのか?Jタウンネット編集部が、制作した釧路市の納税課を直撃した。

そもそも、なんで「おさむ」?

名前の由来は「Original Support Advice Man」の頭文字で「OSAM=おさむ」。中身は「釧路市の繁栄を願う青年」で、釧路への愛の深さがコスチュームに表れているという設定だ......。

釧路市の2018年11月9日投稿のフェイスブック投稿では、上の画像とともに「謎のキャラクターが答える! 納税課Q&A 第1回〜自己紹介編〜」として詳しい設定が紹介されている。

「納税課の投稿に度々登場しているけど、あなたは一体だれ?」「どうして(仮)なの?」「納税について色々なことを教えて欲しいです。おさむ(仮)が教えてくれるの?」といった質問に、

「私は『おさむ(仮)』と申します」
「まだまだ未完成な存在だからです。これから(仮)が取れるように頑張っていきます」
「もちろんです。今後、フェイスブックにQ&Aコーナーを掲載していきます。チェックしていただければ幸いです」

と、一問一答式で律義に答え、見た目から受ける印象と違ってずいぶん丁寧な受け答えをしている。

まだキャラは固まっていない

Jタウンネット編集部は11月12日、市納税課納税担当に電話取材を行った。制作に携わった担当者によれば、税の大切さをわかりやすく伝えていくため納税課広報検討委員会により考案されたキャラクターが「おさむ(仮)」だそうだ。

納税だけでなく、釧路市の魅力をアピールするためすべてを盛り込んだデザインとなった。しかし、

「試行錯誤してやってきているのですが、まだまだキャラクターは固まっていないんです」(担当者)

とのこと。


画像は釧路市の公式フェイスブックより

8月頃から釧路市のフェイスブックに登場し始め、その目を引く見た目から地元の飲食店などから画像を使わせて欲しいとの問い合わせが多くあり、その際に設定を教えて欲しいとの声が寄せられた。

次第に問い合わせも多くなってきたことから、きちんと納税して欲しいという思いを込めて、ひとまず「おさむ(仮)」と名づけこの度自己紹介をするに至ったのだそうだ。

自己紹介での謙虚なやり取りも広報検討委員会で考案。かなり突飛な印象を受けるキャラクターだが、担当者によればあくまでも「税の大切さを伝える一つの手段」とのことで、キャラクターを全面に押し出していくことは現状では検討してないそう。

「おさむ(仮)」が今後どう変化してくのか。活躍をあたたかく見守りたいところだ。