大谷翔平(左)とマイク・トラウト【写真:Getty Images】

写真拡大

初のアベック弾に同僚から賛辞、ヒーニー「この男たちは試合を変えてくれる」

 米大リーグのエンゼルス大谷翔平投手は15日(日本時間16日)、本拠地マリナーズ戦に「4番・DH」で出場し、第1打席で20号ソロを放った。日本人では松井秀喜(ヤンキース)以来、2人目となる大台到達となった。3番マイク・トラウトとの2者連発で初のアベック弾が実現し、MLBは「ついに起こった!」と興奮気味につづり、豪華競演を動画付きで公開。一方、同僚からも“看板コンビ”2人に「この男たちはスペシャルだ」「これはもはや誰も驚かないよ」と絶賛が相次いでいる。

 ついに、大谷がトラウトとのアーチ競演が実現した。初回の第1打席。右腕ラミレスが投じた88.8マイル(約143キロ)ツーシームをフルスイングで捉えた。真芯ではじき返した打球はあっという間に中堅後方へ。そして、そのまま失速することなくフェンスを越えた。418フィート(約127メートル)の今季20号ソロ。節目の一発に本拠地も熱狂が渦巻いた。

 誰よりも喜んでいたのは、この男だったかもしれない。ベンチで先頭で待っていたのはトラウトだ。直前に先制2ランを放っていた3番打者は大谷と握手を交わし、背中を叩いて祝福。背後からヘルメットを“強奪”し、手荒い祝福を演じた。打線の顔として牽引してきた背番号27にとっても、ついに初実現した大谷とのアベック弾の喜びは格別だったようだ。

 MLB公式ツイッターは「ついに起こった! トラウト&オオタニが連発」と動画付きで速報。エンゼルスが誇る看板2人の一発競演に興奮気味に伝えていたが、その破壊力は同僚から見ても十分だった。

2発の5番アップトン「この瞬間を見られることに興奮するよ」

 MLB公式サイトによると、この日先発したアンドリュー・ヒーニーは「私たちはこの男たちがすることを年間通して見てきた。これはもはや誰も驚かないよ。僕は彼らが並ぶ打線に可能性を感じている。試合を変えてくれる。もっと見ていたいと誰もが思っているだろう」と唸ったという。

 投手だけじゃない。2人の後を打ち、この日は2本塁打を放った5番のジャスティン・アップトンは「とても楽しいよ。この男たちはスペシャルだ。この瞬間を見られることに興奮するよ」と話したといい、一緒にプレーできる喜びを感じているようだった。シーズン終盤となったが、中軸を形成する3、4番は他球団にとっても脅威となりそうだ。(THE ANSWER編集部)