アストロズ戦に先発したエンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

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待望のメジャーマウンドに「自分が思っているよりも緊張していた」

 エンゼルス大谷翔平投手が2日(日本時間3日)、敵地アストロズ戦で投手として88日ぶりにメジャー復帰を果たした。2回1/3を投げて1被弾を含む2安打2奪三振2四球2失点(自責2)で今季2敗目(4勝)を喫し、試合後は「決まった球数の中で、結局2点取られて、3回途中で下りてしまったので、自分としては仕事はあまりできなかったかなと思います」と話した。

 大谷にとってもファンにとっても、待ちに待った復帰戦となった。6月6日(同7日)本拠地ロイヤルズ戦以来、実に88日ぶりのメジャー先発マウンド。大谷は率直に「自分で思っているよりも緊張はしていたのかなと思う」と振り返った。初回には最速99.3マイル(約159.8キロ)を計測。「球威もそんなに力を入れるつもりはなかったんですけど、人が入っていて、上の舞台で投げるっていうところで、勝手に出力が上がってしまったというのはあったかなとは思います」と、久しぶりのメジャー登板に多少なりとも“力み”はあったようだ。

 2回には先頭ゴンザレスのピッチャー返しに右手を差し出して素手キャッチを試み、打球を薬指に当てるアクシデントが発生した。「僕は今まであまり(手を)出したことはなかったので、自分でもびっくりした」という咄嗟の反応だったが、結果として3回に「当たった直後より違和感はあったのかなと思う」と球速が落ちる一因を作ってしまった。それでも「やっぱり投げられるなら、いけるところまでしっかり仕事をするのが先発の仕事だと思っています」と続投したが、スプリンガーに痛恨被弾。「その点は反省点」と振り返った。

 9月に投手復帰することに対し、周囲から反対の意見も聞かれたが、大谷自身は「喜びはもちろんあります」と笑顔を浮かべる。「投げれるなら投げたいですし、そこはずっと変わらない」と投手への思いを語ると同時に、「今日の結果をしっかり受け止めて、また次回につなげられればいいのかなと思います」と次回登板へ思いを馳せた。

 誰もが気になる右肘の状態は「今のところは大きくは問題ない」としたが、「明日になってみないと張りとかもわからないと思う」と慎重な姿勢も崩さず。まずは一夜明けた状態を確かめて、次回登板に向けて準備を進めることになりそうだ。(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)