砂漠で6日間生き延びた犬、飼い主の女性と(画像は『Metro 2018年7月12日付「Miracle dog survived being in the desert for six days after falling out of aeroplane」(Picture: CEN)』のスクリーンショット)

写真拡大

チリでこのほど、離陸前の飛行機から犬が逃げ出すというアクシデントが起こった。犬は6日間も砂漠を彷徨うも、無事に発見されたという。『Metro』などが伝えている。

南米チリのアンデス山脈と太平洋の間に位置するアタカマ砂漠で、ダックスフントの“ガスパル”(2歳)が6日間彷徨った後、奇跡的に救出された。

飼い主であるジャニス・キャヴィエレスさんはチリ北部のイキケにどうしても先に向かわねばならない予定があり、親友のリジア・ガラードさんに「後からガスパルを一緒に連れてきてほしい」と頼み、飼い犬を託した。

後にリジアさんはガスパルと一緒に飛行機に乗り込み、サンティアゴからイキケに向かった。ガスパルはペット用キャリーに入れられて貨物室の中にいたが、離陸前にキャリーが落下しその衝撃で壊れた。驚いたガスパルは、パニックになって走り回り機内から逃げ出してしまったのだ。

そんなことなど全く知らず、イキケに到着したリジアさんは空港で空のキャリーを見て愕然としたが、航空会社職員からガスパルが逃げてしまったことを聞くとすぐにジャニスさんに連絡した。ジャニスさんはガスパルの行方を追跡しようとソーシャルメディアを通してローラー作戦を試みたほか、航空会社と地元陸軍が人員と車を提供して大掛かりな捜索を行った。地元メディアによると、アタカマ砂漠で犬を目撃したという情報が数回あり、砂漠近辺での捜索が懸命に行われた結果、6日後にガスパルは奇跡的に生存した状態で発見された。

救助された後にガスパルを診察した獣医のパオラ・ブラヴォさんは「犬は汚れていてストレスも溜まっているようでした。6日間も行方知れずだったので栄養失調になり、かなりやせ細っていました」と語っている。しかし数日後、ジャニスさんは「具合がかなり良くなって体重も戻りつつあります」と伝えており、ガスパルの体調は幸いにも問題なさそうだ。

今回の件で航空会社側は、壊れたキャリーと犬が行方不明になってしまったことへの責任を受け入れ、現在はこのアクシデントが人為的ミスによるものであったのか否かを調査中だという。

画像は『Metro 2018年7月12日付「Miracle dog survived being in the desert for six days after falling out of aeroplane」(Picture: CEN)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)