阿部寛

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 10月クールの連続ドラマのラインナップが早くも話題だ。

 先日もフジテレビの“月9”に10年ぶりに織田裕二が主演すると報じられた。さらにあの『東京ラブストーリー』で共演した鈴木保奈美もキャスティングされているという。

「アメリカの人気リーガルドラマ『SUITS/スーツ』のリメイクだそうです。エリート弁護士役の織田とタッグを組む謎の青年役にはHey! Say! JUMPの中島裕翔。フジテレビとしては、元祖月9の強力タッグで視聴率低迷の起爆剤にしたいところでしょう」(番組制作スタッフ)

 米倉涼子主演の平均視聴率20%の大台を超える人気ドラマ『ドクターX』(テレビ朝日系)は期待されていた“続編”はないものの、米倉主演の新ドラマが登場するという。

「担当のプロデューサーやスタッフは『ドクターX』のチームが入るそうですが今回は医師役から弁護士役に変わるそうです」(スポーツ紙記者)

 そしてTBSが準備しているのが阿部寛主演の『下町ロケット』。テレビ誌ライターによれば「池井戸潤氏が7月20日に発売する『下町ロケット ゴースト』が原作になる」のだという。

「『下町』では今作から山崎努さんがキーマンとして出演すると伝えられています。

 TBSとしては『半沢直樹』や『逃げるは恥だが役に立つ』などの人気ドラマの続編を熱望していますが、『半沢〜』は堺雅人が、『逃げ恥』は星野源サイドが首を縦に振らないそうで、なかなか制作に漕ぎ着けない事情があったようです」(同ライター)

 7月クールドラマも始まっていない段階で早くも熾(し)烈な対決が始まっているようだが、「人気作品のシリーズ化は、どの局にとっても優良コンテンツですから、一つでも少しでも長く放送したい」というのはテレビ局関係者。

「人気になればなるほどスポンサーもたくさんつきますし、予算も多くなりますからね。

 フジの月9は『コンフィデンスマンJP』同様、映画化の企画も出ているそうですし、テレビ朝日は来年、米倉主演で松本清張の『疑惑』をスペシャルドラマとして放送します。米倉は『ドクターX』の続編に気が進まないようですが、別の役を演じることでまた気持ちも変わるかもと期待しているそうです」(同関係者)

 10月にはさらに恒例の『相棒season17』(テレビ朝日)も放送される予定だが、こちらも4代目相棒の反町隆史の続投が注目されるなど、人気作品が目白押しだ。

<取材・文/小窪誠子>