【MLB】右肘靭帯損傷の大谷は「今すぐ手術を」 米メディア提言「バットは湿っていた」
投打ともに状態が下降していたと指摘し「これが事実」
右肘の内側側副靭帯損傷で故障者リスト入りしているエンゼルスの大谷翔平投手。多血小板血漿(PRP)注射と幹細胞注射を受け、今月下旬の再検査の結果を見て今後の治療方針が固まる見込みとなっている。開幕後から米球界に二刀流旋風を巻き起こした大谷の負傷し、米メディアでも様々な報道、展望、分析等が盛んに飛び交っている。
米「FOXスポーツ・ラジオ」では「ショウヘイ・オオタニはトミー・ジョン手術を今すぐ受けるべきだ」として番組を公開。番組司会者のベン・マラー氏が大谷のトミー・ジョン手術に関して「客観的に見て、私が見る限り可能性としては100%です。エンゼルスに送るアドバイスとしては、とにかく今すぐやるべき、と言う事です。彼を(今)出場させるわけではないのですから。どうかしてますよ、エンゼルスが現時点でオオタニを試合に出そうと考える事自体おかしな話なんです」と熱弁している。
離脱するまでの大谷は投手として9試合に先発して4勝1敗で防御率3.10、打者としては34試合で114打数33安打6本塁打20打点の成績を残した。マラー氏はこの投打での成績に対し「彼は弱小チームに対しては実に素晴らしい投球をしてきましたが、少し相手が強くなると苦戦していました。酷い現実ですが、オオタニのバットは湿りきっていました。私の個人的な意見ではありません。これは事実なのです。と言うのも、先月オオタニは打率.200で長打率.350でした。そんな低調な成績の打者をラインナップに戻そうとしているのですか?」と厳しく指摘している。
確かに、同氏が言う通り、相手チームからの徹底した対策もあって大谷の打撃成績は下降線を描いていた。3、4月は12試合で44打数15安打4本塁打12打点、打率.341、OPS1.065をマークしたが、5月は18試合で59打数15安打2本塁打8打点、打率.254、OPSは.829だった。
「エンゼルスはただ先送りにしているだけなのです。待った分だけ、オオタニは試合を欠場することになってしまいます。これ以上の損失は避けないといけません。ですから、とにかく今(トミー・ジョン手術を受ける)決断するのです」と番組でまくし立てているマラー氏。日本のファンだけでなく、アメリカのファン、そして米メディアも注目している大谷翔平の動向。果たして、どのような決断が下されるのだろうか。(Full-Count編集部)