スイス戦の試合後、すぐに選手同士で問題点を話し合ったという槙野(右)。積極的にコミュニケーションを取ることで、チーム内の共通意識をさらに深めようとする。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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[国際親善試合]日本0-2スイス/6月8日/ルガーノ(スイス)
 
 先のガーナ戦に続き、西野ジャパンはまたしても2失点を喫したうえ、ひとつのゴールも奪えないまま敗れ去った。
 
 3-4-2-1でスタートしたガーナ戦とは異なり、スイス戦は4-2-3-1が採用され、前者では左ストッパー、後者では左CBで先発した槙野智章は、「考えてプレーするっていうより、身体が自然と動く」という慣れ親しんだ4バックで挑んだスイス戦の試合後について、次のように明かす。
 
「ワールドカップでの3戦を見据えて、今日みたいに点を取りに行かなくてはいけない戦いのなかで、どこでオープンにするのか、どこでリスクをおかすのかというメリハリの時間帯と、ゲーム展開をしっかりと頭に入れて、前の選手、後ろの選手の共通意識を持つことは大事だと思います」
 
 背番号20は攻撃陣と守備陣の意思疎通がうまく取れなかったと反省する。
 
「後半、0-1で負けていたってのもありますけど、早い時間帯でそういうゲーム展開にしてしまったっていう意味でも、前と後ろが少しこう、バラバラになってしまったのはあります。前が行くのであれば、後ろの選手もしっかりとこう、それに伴ってやらなくてはいけない」
 
 不発に終わった攻撃面に関しても、「ゆっくりするところと、早く攻めるところのメリハリの部分を、もう少し時間帯と相手に応じて、しっかりやらなくてはいけないと思っています」と、いかに緩急をつけていくかという点について話し合いが行なわれたという。
 
 西野体制下では、より積極的に「選手間のなかで気づいたことだったり、後半に生かさなければいけない部分の話し合いは、冷静に、ハーフタイムのなかでできている」と言い、もちろん、監督やスタッフからの指示や助言がある一方で、「グラウンド上でプレーする選手同士で、感じ取れるものはしっかりと話し合う。それは今後必要になってくると思います」と、コミュニケーションの重要性を説く。
 
 ふたつの失点を許しながらも、「自分たちがやろうとしている守備は、ある程度できた」「たくさんのものが得られた」と、良い感触も掴んだようだ。その手応えを次こそは結果に結びつけてほしい。

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