【MLB】大谷の“快足内野安打”、相手が捕球でも…米専門家は「アウトにできなかった」
相手が捕球できずに内野安打「送球してもアウトにできなかったと思います」
エンゼルス大谷翔平投手が4日(日本時間5日)、本拠地ロイヤルズ戦に代打出場し、二塁内野安打を放った。右寄りに守る“大谷シフト”を敷かれる中、一二塁間へのゴロとなったが、わずかな隙間をついて相手が捕球できず。快足を飛ばして一塁を駆け抜けた大谷の走塁に、地元テレビでは「余裕じゃないか」「究極的に巧みに一塁線を駆け抜けた」と称賛している。
エンゼルス逆襲の口火を切った大谷の激走に地元テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」の中継ブースも盛り上がった。
4-5で迎えた6回1死走者なしの場面で代打出場した大谷は、ロイヤルズ2番手右腕のマッカーシーと対戦。カウント2-1から外角低めへのツーシームを打つと、強い当たりではなかったものの、遊撃の名手エスコバーが捕球できず。二塁内野安打となり、2戦連続安打となった。
実況が「エスコバーが追いついたとしても、本当に際どいプレーでしたね」と語ると、エンゼルスOBでメジャー通算132勝を挙げた解説者のマーク・グビザ氏は即座に否定した。
「エスコバーをもってしても、送球してもアウトにできなかったと思います。グラブの先でキャッチしたとしても、一塁送球はとても困難です。オオタニは一塁線を究極的に巧みに駆け抜けましたね」
打席からロケットスタートを切った大谷。セーフを確信すると、一塁ベース手前でスピードを緩める余裕を見せていた。リプレーで、二刀流のその滑らかな加速ぶりを紹介した後、グビザ氏は「余裕じゃないか。そうでしょう」と感嘆モード。実況とともに「ヒットですね」と最終的に声を揃え、エスコバーが捕球に成功しても間違いなくセーフだったと確認していた。
この回は、続くキンズラーが四球を選んで大谷が二塁へ進むと、トラウトの中前打に好反応を見せ、快足を飛ばして二塁から一気にホームへ生還。貴重な同点ホームを踏んだ。エンゼルスの9-6での逆転勝ちの呼び水となる“激走”。大谷は代打で貴重な役割を果たした。(Full-Count編集部)