崖っぷちのチーム救ったHSV伊藤達哉…地元紙が猛プッシュ「W杯に行ける」

写真拡大

 ブンデスリーガ第32節が28日に行われ、酒井高徳と伊藤達哉が所属する17位ハンブルガーSVは14位ヴォルフスブルクとアウェイで対戦し、3−1で勝利。2連勝を飾り、入れ替え戦出場の16位との勝ち点を「2」差まで詰め、残留に望みをつないだ。

 伊藤は42分に先制点を呼び込むPKを獲得すると、前半アディショナルタイムには2点目をお膳立てし、ブンデスリーガ初アシストを記録。絶体絶命の状況で迎えた直接対決で2得点に絡む大活躍だった。その伊藤に、地元紙『Hamburger Morgenpost』は試合後の採点で、チーム最高タイの「2」をつけ、「この調子ならワールドカップにも行ける」と、サプライズ枠での大抜擢に猛プッシュしている。(ドイツ紙の採点は最高1点、最低6点)

 大迫勇也の所属する最下位ケルンは、残留を争う16位フライブルクに敵地で2−3と競り負け、2試合を残して5季ぶりの降格が決定した。先発の大迫は78分までプレーしたが、クラブの命運がかかった試合で仕事ができず、『Koelner Stadt−Anzeger』は、採点&寸評の見出しの一部に「大迫はやる気なし」と 書き、チーム単独最低の「5.5」点をつけている。

 3選手の採点と寸評は以下の通り。

伊藤達哉
対ウォルフスブルク(1−3)〇先発出場、84分交代
『Hamburger Morgenpost』紙
採点:「2」
寸評:「俊足サイドアタッカーは止まることを知らず、いきなりの2アシスト。この調子ならワールドカップ・ロシア大会にも行ける」

■酒井高徳
対ウォルフスブルク(1−3)〇先発出場、84分交代
『Hamburger Morgenpost』紙
採点:「3」
寸評:「キャプテンのパフォーマンスは、ティッツ監督が就任してから安定。何度かあった跳ね返りのクリアも許容範囲」

■大迫勇也
対フライブルク(3−2)●先発出場、78分交代

『Koelner Stadt−Anzeiger』紙
採点:「5.5」
寸評:「モチベーションを欠いたパフォーマンスが目につくことが多かった。不平をこぼして警告を受け、その後は再び姿が消えていた」

『EXPRESS』紙
採点:「4」
寸評:「彼のプレーは全くかみ合わず。イラついて警告を受けた」