エンゼルスの大谷翔平【写真:Getty Images】

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サイ・ヤング賞右腕から放った2戦連発に称賛の嵐「エンゼルスの天才が再び本塁打」

 米大リーグのエンゼルス大谷翔平投手が4日(日本時間5日)、本拠地インディアンス戦に「8番・DH」にスタメン出場し、5回の第2打席で2号2ランを放った。全米を驚かせたメジャー1号から2戦連発、それも昨季のサイ・ヤング賞右腕コーリー・クルーバーから放った衝撃の一発。米メディアは「大谷はズバ抜けている」「エンゼルスの天才」と連日の絶賛を送っている。

 衝撃が一度ならず、二度も走った。大谷がまたやった。5回2死二塁、大谷は昨季のサイ・ヤング賞右腕クルーバーの外角直球を強振。中堅方向に放たれた打球はぐんぐん伸びていった。背走した中堅手が懸命にグラブを伸ばしてジャンプしたが、白球はその上を行き、中堅左のフェンスを越えた。2戦連発。一躍、本拠地エンゼルスタジアムはお祭り騒ぎだ。

 クールにダイヤモンドを一周した大谷はベンチに帰ると、待っていたのは前日の「サイレント・トリートメント」から一転、雄叫びを上げて待つチームメートたち。主砲トラウトは大谷のヘルメットを後ろからしれっと“強奪”し、手荒く祝福した。次々とナインとハイタッチを交わすと、ヘルメットがなくなったことに気づいたのか、周囲をきょろきょろとするような仕草を見せた。

 すっかりとチームメートに認められている様子の大谷。MLB公式ツイッターは一連の様子を動画付きで紹介し、解説者も「ハイタッチしています。おっと、彼は特別?」と思わず笑いながら伝えていたが、サイ・ヤング賞のバリバリの一流投手から放った2戦連発に対し、米メディアもこぞって絶賛を送っている。

「Ohtani」フィーバーは世界へ? 米国以外でも続々報道も…

 MLB公式サイトは「評判は本当だった:大谷はズバ抜けている」と見出しを打って特集。地元ロサンゼルスのLAタイムズ紙は「エンゼルスタジアムで大谷翔平の熱が本当に熱くなっている」と報じ、デイリーニュース紙は「大谷翔平がまたもホームラン、そしてザック・コザートのサヨナラがエンゼルスを勝利に導く」と紹介した。

 さらに、放送局「CBSスポーツ」は「エンゼルスの天才・大谷翔平は再びホームラン、今回はサイ・ヤング賞の受賞者から」と報じ、「天才」という最大級の形容詞とともに伝えている。米メディア「ジ・アスレチック」は「大谷翔平はホームランダービーでカルロス・ザンブラーノを倒せるか?」と06年に16勝&6本塁打を記録した名手超えに期待をかけている。

 また、米国のみならず、イギリス、メキシコ、ニュージーランドなど、あらゆる国でも報じられている大谷の2戦連続の躍動。まさに世界屈指の人気スポーツのMLBで「Shohei Ohtani」が大きな関心事となっていることの裏返しだろう。メジャー開幕から1週間あまりで大谷の存在は、着実に米国全土、そして世界に広まりつつある。(THE ANSWER編集部)