ポドルスキ、日本での生活は「全てが素晴らしい」と称賛【写真:Getty Images】

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ロシアメディアで言及 日本での生活は「全てが素晴らしい」と称賛

 元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキはJ1ヴィッセル神戸で在籍2年目のシーズンを戦うなか、日本での生活について「全てが素晴らしい」と語っている。

 そんななか、日本のサッカー人気を“野球レベル”にまで高めるには「アメリカの例を見習うべき」と主張している。ロシアテレビ局「RT」が報じた。

 昨年7月にJリーグデビューを飾ったポドルスキは今季、2015年の韓国代表MFチョン・ウヨン以来、神戸史上二人目となる外国籍キャプテンとしてチームを率いている。「今は全てが良い。ここに来て8カ月か9カ月になる。自分と家族にとって人生は上手くいっているよ。食事や安全面、それに人々も親切。全てが素晴らしい」と称賛。日本での生活に満足しているという。さらに神戸の未来については、次のように展望している。

「神戸を別レベルに引き上げたいと思っているが、それには時間がかかる。1年では難しい。3〜5年後には、このクラブをアジアのトップクラブにすることができるだろう。それが私たちの目標です。ピッチ内外でチームを助けること。それこそ私がここにいる理由です」

 6月のロシア・ワールドカップに臨む日本代表について楽観視しているというポドルスキだが、日本におけるサッカー人気には思うところがあるようだ。「この国には多くの可能性がある」としつつ、「日本はサッカー人気を野球のレベルにまで近づけないといけない」と言及。その方法の一つとして、アメリカを引き合いに出している。


「ビッグネームを連れてくることは重要だが…」

「アメリカを見てほしい。NFL、野球、バスケットボールがある。だがサッカーもあり、良いマーケティングをしている。そしてそれこそ、サッカー人気を引き上げるために重要なポイントだと僕は思っている」

 さらにビッグネームの補強策についても触れており、ファンを惹きつけるためではなく、経験を共有するために獲得すべきだという。「ビッグネームを連れてくることは重要だが、それが全てではない。中国を見れば分かるが、多くの選手が行き、彼らはすでに戻ってしまった」と、“爆買い”でタレントをかき集める中国リーグを例に出している。

 ポドルスキはアメリカのマーケティングを見習うべきとしながら、「日本人選手やJ1リーグの質を高め、より多くの日本人選手を欧州に渡らせ、そしてこの国のサッカーを発展させる」と続けた。元ドイツ代表のアタッカーは、日本サッカー界の青写真を自らの中で描いているようだ。


(Football ZONE web編集部)