アムステルダムの街でやりたい放題の大騒動を起こしたイングランド・サポーターたち。 (C) Getty Images

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 現地時間3月23日にイングランド代表は、敵地アムステルダムに乗り込んでオランダ代表と対戦し、ジェシー・リンガードの虎の子の1点を守り切って1-0で勝利を掴んだ。
 
 ワールドカップを前にした重要なテストマッチで強敵オランダ代表から白星を掴んだスリーライオンズ(イングランド代表の愛称)だったが、試合後に話題をさらったのは、ゲームの内容よりもサポーターたちの蛮行だった。
 
 英紙『The SUN』によれば、アムステルダムまで遠征してきたイングランド・サポーターたちが問題を起こしたのは試合直前だ。大量のアルコールを煽って、悪酔いした群衆の一部が暴徒化し、地元警察隊と衝突。同紙によれば、約90人の逮捕者を出したという。

 
 さらにSNSでもフーリガンと化したサポーターの愚行が晒され、ある者はアムステルダム川に奇声を上げてダイブし、またある者は遊覧船に向かってビール瓶を投げつけるなど、やりたい放題。挙句の果てには、その場にあった自転車を水の中に投げ入れる暴挙に出る者もいた。
 
 試合後にこの事実を聞いたイングランド代表監督のガレス・サウスゲイトは、「信じられないし、到底受け入れることはできない」とコメントし、さらに続けた。
 
「アムステルダムでの愚行についてはできれば聞きたくなかった。イングランド代表の選手たちは今夜、国のプライドを見せてくれた。そんな彼らの功績を台無しにするような行為はとても恥ずべきことだ」
 
 2016年にフランスで開催されたEUROのロシア戦(グループステージ)でも相手サポーターと衝突し、騒ぎを起こしていたイングランド・サポーター。一部報道では来るロシアW杯ではその時の報復を受けるのではないかと言われており、緊張状態が高まっている。
 
 せっかくオランダ代表を相手に勝利を飾ったイングランド代表だったが、サポーターの蛮行によって後味の悪さが残ってしまった感が否めない。