iPhone Xの今後の動向は?

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顔認証を始めとする最新技術を搭載した高機能の10周年記念モデル......鳴り物入りで2017年に発売された「iPhone X」だが、アナリストからは早くも「生産終了」するのではないか、という予測も出されている。

アップル製品の予測で注目されているKGI証券(香港)のアナリスト、ミンチー・クオ氏は、「X」は18年夏に生産が終わり、入れ替わりに新モデルが発売されると予測した。

画面上部の「くぼみ」で「画面が小さい印象」

アップル製品の情報を扱う「Apple Insider」や「MacRumors」が2018年1月19日から22日にかけて報じたKGI証券の見解によると、画面上部にある「くぼみ」によって、消費者にiPhone 8プラスよりも画面が小さいような印象を与えていることから、中国市場ではあまり受け入れられていないという。

また、秋には「X」の技術を使った新モデルが3つ発売されるとも分析しており、クオ氏はそれらが店頭に並ぶ前、夏中には「X」は生産終了するのではないか、との予測を打ち出した。

従来、アップルは新型iPhoneの発売以降も前年モデルを低価格で販売を続けていたが、クオ氏は、新モデルには「X」と同様に新技術が使われると予測しており、需要を奪い合いかねない「X」との同時販売は避けるのではないか、という見立てだ。

「単純に居場所がない」

また同様に「X」の人気が予想を下回っているという分析は他からも出ている。20日に投資家向けメディア「The Motley Fool」に掲載された米ローゼンブラット証券の予測によると、2018年の6月期、アップルは「X」の生産台数を1000万台程度に抑えるという。

また、18年に発売される新モデルは「X」のアップグレード版、大型ディスプレイ版、そして廉価版の3種であるとし、それらと比べて生産コストが高くて値下げが困難なことから、「単純に居場所がない」と分析している。