CBS MarketWatchによると、29日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月物は、大型ハリケーンで被災したメキシコ湾岸一帯の石油関連施設の復旧が、依然、進んでいないことから、原油や石油製品の供給不安が強まり、前日比44セント高の1バレル＝66.79ドルと続伸した。一方、ガソリン先物の10月物は、同8.77セント（3.8％）安の1ガロン＝2.2516ドル、暖房油も同1.64セント（0.8％）安の2.1247ドルとそれぞれ反落して引けている。

　　また、天然ガスの11月物は、ハリケーンによる天然ガス生産施設への被害に加え、米エネルギー省が同日発表した23日までの週の天然ガスの週間在庫が、市場予想をやや下回る前週比530億立方フィートの増加となったことから、供給不安が高まり、一時100万Btu＝14.625ドルの最高値を更新した後、同9.6セント高の100万Btu＝14.196ドルで引けた。【了】