CBS MarketWatchによると、27日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で、米国標準油種であるWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の11月物は、前日比0.75ドル安の1バレル＝65.07ドルと反落して引けた。一方、石油製品は続伸。ガソリン10月物は、前日比3.72セント（1.8％）高の1ガロン＝2.1664ドル、暖房油は同１セント高の1ガロン＝2.0686ドルと過去3週間の最高値で取引を終えた。天然ガス10月物は、同21.6セント（1.7％）高の100万Btu＝12.656ドルで引けた。市場では、ハリケーンの「カトリーナ」と「リタ」がメキシコ湾岸一帯の石油関連施設に与えた被害の最新状況を見守っているが、強弱まちまちの見方があり、相場の方向感をつかみにくい状況だ。

　　米MMS（鉱物資源管理局）は27日、現時点のメキシコ湾岸の原油生産（日量150万バレル）は100％停止したままで、天然ガス生産も78％が停止中と発表した。前日から生産量は増えていない。しかし、市場ではそれでも「リタ」による被害は比較的軽微で、製油所への被害は限定的と見ている。また、ルイジアナとテキサスの両州の港湾施設は26-27日に運営を再開している。【了】