AFX通信によると、米ソフト最大手マイクロソフトと米PDA（携帯情報端末）大手のパームは26日、インターネット接続や様々なソフトが使用できる「スマートフォン」と呼ばれる携帯電話端末を共同で開発すると発表した。これにより、法人顧客向けの通信市場で優位に立っているカナダの携帯情報端末大手リサーチ・イン・モーション（RIM）に対抗するとしている。マイクロソフトのゲイツ会長とパームのコリガン社長が同日、サンフランシスコで行われたイベントで明らかにした。

　　両社はまず、マイクロソフトの携帯機器用OS「ウィンドウズ・モバイル」を搭載した新型スマートフォンを開発するとしており、パーム製「トレオ」シリーズの新型版として、2006年前半に米携帯電話サービス大手のベライゾン・ワイヤレスが販売を開始する予定としている。販売価格は未定。パームは独自のOSを開発しているが、パソコンで広く使われているウィンドウズをOSとして搭載することで、データの互換性が高まるとしており、今回の提携で、マイクロソフトは携帯事業の強化を図り、パームは法人市場に参入できる。【了】