日本は長寿の国として知られている。ジェロントロジー・リサーチ・グループが9月に発表したところによると、現在の世界最高齢者は日本人の田島ナビさん(116歳)だという。長寿の秘訣には諸説あるが、生活習慣がその1つであるのは間違いないだろう。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本は長寿の国として知られている。ジェロントロジー・リサーチ・グループが9月に発表したところによると、現在の世界最高齢者は日本人の田島ナビさん(116歳)だという。長寿の秘訣には諸説あるが、生活習慣がその1つであるのは間違いないだろう。

 中国メディアの今日頭条は28日、「日本人の喫煙の習慣」を見れば、長寿大国なのも納得だと称賛する記事を掲載した。記事によれば、日本にも喫煙者はいるが、健康を強く意識しているところが中国人とは大きく違うという。

 記事はまず、日本人は他人にタバコを勧める「敬煙」という習慣がないと紹介。中国ではマナーのひとつとなっているが、日本人は喫煙者であっても「他人に体を害することは勧められない」と感じるようだ。

 この意識は「販売方法」にも表れているという。自動販売機大国でもある日本では、タバコも自販機で購入できるが、未成年者への販売禁止が明示してあり、年齢確認が必要だと紹介した。

 さらに、「吸い方」や「銘柄の選び方」にも違いがあるという。日本人はタバコ1本のうち、3分の1ほど吸うだけにとどめ、捨てる傾向にあるが、中国人はフィルター部分のぎりぎりまで吸おうとするという。そればかりでなく、日本人は肺に吸い込まないような吸い方をしているようだとも伝えた。1日に吸う本数も日本人の平均8本に対し、中国人は15本だとされ、肺に吸い込む有害物質の量には大きな開きがありそうだ。日本では有害物質の少ない銘柄が好まれており、なかには中国のたばこの10分の1まで抑えたものもあるとされ、日本の喫煙者の健康志向を表していると言えそうだ。

 もちろん、健康を考えれば全く吸わないのが一番ではあるが、同じ喫煙者でも日本と中国とでは意識が全く違うと言えそうだ。中国では、受動喫煙の概念もなく、子どもの前でもエレベーターの中でも構わず喫煙する人がいるほどだ。先進国を目指すなら、国民の健康のために意識改革が必要なのではないだろうか。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)