ベトナムのセキュリティ企業である「Bkav」が3Dプリントしたマスクを使ってiPhone Xの顔認証「Face ID」を突破する様子をムービーで公開しました。同企業は2017年11月9日にも手製マスクでFace IDを突破する様子を公開しましたが、前モデルが製作に9〜10時間かかっていたのに対して、今回のマスクはほぼ3Dプリンターまかせなので簡単に作ることが可能とのこと。

Bkav’s new mask beats Face ID in "twin way": Severity level raised, do not use Face ID in business transactions - Top News - Bkav Corporation

http://www.bkav.com/d/top-news/-/view_content/content/103968/bkav%92s-new-mask-beats-face-id-in-twin-way-severity-level-raised-do-not-use-face-id-in-business-transactions

3Dプリンターで出力したマスクでiPhone XのFace IDを突破する様子は以下のムービーから見ることができます。

Bkav’s New Mask Beats Face ID in “Twin Way”: Do not Use Face ID in Business Transactions

セキュリティ企業の「Bkav」は2017年11月9日(木)にもFace IDを突破できるマスクを公開していますが、これは概念実証モデルだったとのこと。Bkavは新たに3Dプリンターを使ってマスクを作成。



新しいマスクは石粉を原料とし3Dプリンターで出力。目の部分だけ2Dで印刷したものを貼り付けています。石粉を使うことでFace IDをだませる確率がより高くなるとのこと。



まずは男性がFace IDの登録を行います。



試しにロックしたiPhone Xに顔を向けると……



アンロック



そしてホーム画面にアクセスできました。



続いて、マスクの前にiPhone Xをかざします。iPhone Xの角度や位置を慎重に調整していることから、一定の場所から顔を向けないとうまく動作しないようです。



しばらくするとアンロックされ……



人工的なマスクでもホーム画面にアクセスすることができした。



概念実証モデルは製作に9〜10時間ほどかかったとのことですが、新モデルは3Dプリンターで出力するものなので、多くの時間を要さず、コストは200ドル(約2万2000円)ほど。部屋の複数箇所に監視カメラを仕掛けていれば3Dデータを取ることができるので、アルゴリズムを用いれば簡単にマスクを作成可能であり、Bkavは「iPhone Xは仕事の取引のときに使えるだけの安全性はない」と結論づけています。