2017年10月24日、セ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦がマツダスタジアム(広島市)で行われ、シーズン3位のDeNAが1位の広島を9-3で破った。その結果、対戦成績は4勝2敗(広島のアドバンテージ1勝を含む)となり、19年ぶりの日本シリーズ進出を決めた。

セ・リーグのペナントレースでぶっちぎりで優勝を決めただけに、広島ファンの落胆は限りなく大きかったようだ。ツイッターにはさまざまな声が寄せられている中、ドラフト会議で朗報がもたらされた。

緒方監督が引き当てた!


広陵高校の中村奨成捕手(日刊スポーツ10月26日紙面より)

CSについてツイッターに届いている広島ファンの反応を見てみよう。荒れ気味のコメントも多かったが、こんなしんみりとしたツイートもあった。

「こういう時ほど、ちょっと傷んでる時ほど分かち合える!」「昔からのカープファンはこれくらいのことではへこたれない」といった声だ。去年、今年とリーグ戦で強さを見せつけた広島東洋カープだが、かつてはけっして強いチームではなかった。「にわか」ファンではない筋金入りのカープファンは、今回のCS敗退の屈辱をじっとかみしめているだろう。

そんな生粋のカープファンに、朗報が飛び込んできた。10月26日開催された「プロ野球ドラフト会議」で、広陵高校の中村奨成捕手の交渉権を、広島カープの緒方監督が見事に引き当てたのだ。地元カープの大ファンだという中村選手に向け、緒方監督は「一刻も早く会いたいです」と呼びかけた。

ツイッターでも喜びの声が上がっている。

「広島、元気がでるね!」「緒方監督嬉しそう...」「俺は、嬉しくて泣いた」など、弾んだコメントが相次いでいる。

鈴木誠也に次ぐ将来の長距離打者として期待される中村選手との交渉権獲得。カープファンの「切り替え」は意外に早いかもしれない。