ホンダが6月8日、「Honda Meeting 2017」を開催しました。

八郷社長が登壇し、7月下旬に日本導入を予定している新型「シビック」や、米国を皮切りに今年フルモデルチェンジ予定の次期「アコード」、さらに今後導入を予定している先進技術の数々を紹介するなど、同社の取り組みに対する意気込みを示しました。

それによると、ホンダは米ZEV(ゼロエミッションビークル)規制への対応として、FCV(燃料電池車)に加え、EVの開発を強化しているそうで、2030年までに四輪車の世界販売台数の3分の2をPHVやEVなどの電動車両に置き換える予定のようです。

昨年10月には、開発体制の強化と開発速度の向上を目的に、パワートレインから車体まで1台を一貫して開発する専門組織「EV開発室」を研究所内に設立。

また、安全技術への取り組みでは、「Honda SENSING」を新型N-BOX以降、軽自動車を含めた全ての新型モデルで標準装備化し、北米や中国、欧州など他の地域でも新型モデルから適用を拡大するそうです。

一方、自動運転技術では、「滑らかで自然な運転特性を持つ心地良い乗車フィーリング」を備えることで、思わず出かけたくなる移動の楽しさの提供をコンセプトに掲げており、2020年に「レベル3」(緊急時はドライバーが介入)となる高速道路上での自動運転技術を実現予定。

複数車線での自動走行を可能とし、ドライバーの指示が不要な自動車線変更機能や、渋滞時にドライバーが周辺監視を行う必要が無い自動運転の実用化を目指しており、その後、一般道での自動運転を実現する計画のようです。

同社は今回、施設内の高速道路を模したテストコースで自動運転機能を備えたテスト車両を用意し、高速走行やレーンチェンジ、渋滞走行を体験できる場を設けるなど、現状の技術レベルを披露。

2025年には交通量が少なく、天候や見通しが良い等、一定の条件下での完全自動運転技術「レベル4」の実現を目指しており、それが現実になる日が近いことを大いにアピールする形となったようです。

(Avanti Yasunori・画像:HONDA)

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内閣府「SIP自動走行システム研究開発計画 」(PDF)
http://www8.cao.go.jp/cstp/gaiyo/sip/keikaku/6_jidousoukou.pdf

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