鳥栖が土壇場2ゴールで劇的ドロー! FC東京は逆転リードを守り切れず...《J1》

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▽1日に味の素スタジアムで行われた明治安田生命J1リーグ第5節のFC東京vsサガン鳥栖は、3-3のドローに終わった。

▽開幕から3勝1敗で2位につけるFC東京と、1勝2敗1分で12位につける鳥栖の一戦。前節、川崎フロンターレとの多摩川ダービーを3-0で制したFC東京は、その試合から1人のみ変更。代表で負傷した高萩に代えて田邉を起用した。対する鳥栖も、0-1の敗北を喫した柏レイソル戦からの変更は1人のみ。福田に代えて小野を起用した。

▽試合は立ち上がり早い時間にいきなり動く。鳥栖は3分、最終ラインからのロングフィードにビクトル・イバルボが抜け出すと、ボックス内で森重に倒されてPKを獲得。これを豊田がゴール中央に突き刺した。

▽早くも追う立場となったFC東京は、反撃に転じたいものの、鳥栖の素早いプレスに苦しみ決定機を作ることができない。それでも21分、ボックス内でパスを受けた中島が右足でシュート。さらにその直後、太田の左CKを森重がゴール前に落とすと、橋本が頭で合わせるも、ゴールバーの上に外れる。

▽立て続けにチャンスを作られた鳥栖は28分、敵陣中央から谷口が強烈なミドルシュート。しかし、ここはGK林が冷静に対処する。

▽前半終盤に差し掛かると、ホームのFC東京が鳥栖を押し込み始める。すると前半アディショナルタイム3分、右サイド敵陣深い位置からFKを獲得。太田がクロスを入れると、走り込んだ森重が頭で合わせるも、枠を捉えられず。1-0で鳥栖がリードして試合を折り返す。

▽後半の立ち上がり、FC東京が決定機を迎える。48分、ボックス左手前から大久保がファーサイドにクロスを供給すると、これを収めた東がGK権田を引き付けて中央に折り返す。これをダイレクトで阿部が右足で合わせるも、プレスバックした谷口の懸命なブロックに阻まれる。

▽同点のチャンスを逃したFC東京は58分、田邉に代えてピーター・ウタカを投入し、前線に厚みを加える。対する鳥栖は56分、小野に代えて福田を投入し、中盤の安定化を図る。

▽この交代で先にチャンスを作ったのは鳥栖。67分、右サイドを突破したビクトル・イバルボがファーサイドにクロス。走り込んだ豊田がフリーでシュートを放つも、GK林のファインセーブに防がれる。

▽すると70分、ピンチを脱したFC東京がついに同点ゴールを奪う。ボックス右手前でパスを受けた阿部が巧みにボックス右へと侵攻し、柔らかいクロスを供給。これに反応したピーター・ウタカが頭で合わせると、ゴール右隅へと吸い込まれた。

▽このゴールで勢いづいたFC東京が攻勢を強めると、76分に太田の右CKのクリアボールをGK権田がファンブル。これにいち早く反応した橋本が左足で押し込んだ。さらに86分、自陣から阿部が前線へロングボールを送ると、ウタカがキム・ミンヒョクと並走。すると、飛び出した権田と呼吸が合わず、後逸してしまう。これを見逃さなかったウタカがゴールに流し込んだ。

▽2点差にリードを広げられた鳥栖が猛攻を仕掛ける。すると88分、ボックス内へのロングボールを豊田が頭で合わせると、森重と被ったGK林が処理をしきれず。そこに走り込んでいた鎌田が右足で押し込み、ゴールネットを揺らす。その直後、フィッカデンティは原川に代えてチョ・ドンゴンを投入。すると迎えた90分、スローインを受けたビクトル・イバルボがボックス内に放り込むと、豊田がゴール前に落とす。これを走り込んでいたチョ・ドンゴンが右足で当てると、GK林の頭上を越えて、ゴールに吸い込まれた。

▽一度はFC東京に逆転を許し、2点差にされるも鳥栖が土壇場の2得点で追いつき、勝ち点1をもぎとった。