XFN-ASIAによると、中国人民銀行(中国中銀)は、外国人投資家に対し、インターバンク市場(銀行間取引)への直接取引を解禁する方針を発表した。蘇寧・副総裁名で発表された声明によると、「銀行間の債券市場のさらなる拡大のために、QFII(適格外国機関投資家制度)下にある投資家に対し、直接取引を段階的に許可する」としている。中国は2003年夏にQFIIプログラムを発表し、これまで約30機関を承認、投資額は40億ドル(約4400億円)に上っている。現在、QFIIが可能な投資は、証券取引所で売買される株、社債、国債に限られている。

  また、CBRC(中国銀行業管理監督委員会)の唐双寧・副主席は、政府が先物やスワップオプション商品など、様々な金利リスク管理商品について研究を行っているとし、「こうした製品を市場に出すことは、債券市場の流動性向上に貢献する」としたが、詳細は明らかにしなかった。 【了】