モロッコ北部のリフ山脈に位置する小さな町、シェフシャウエン。

町中の建物、階段、道など全てがブルーに染まっており、ファンタジーの世界に迷い込んだかのような気分になります。

日本でも旅行会社が「一生に一度は行きたい絶景」として取り上げたことで有名になりました。

シャウエンは15世紀頃にスペインやポルトガルと戦うための城塞として建設。

澄んだ水がこんこんと湧き出したことから、住民は「神の恵み」によるものだと信じていました。

20世紀頃まではイスラムの聖域として閉ざされており、異教徒は入ることができませんでした。

元々は白い町でしたが、ユダヤ人が移り住んだ際に彼らの中で聖なる色とされていた青に塗り替えたと言われています。

その時の風習が残っており、現在も美しい景観を守るため旧市街は青で統一しています。また青く塗ることで涼しげに見せる効果があるなど、諸説あるそうです。

路地をよく見るとスカイブルー、コバルトブルーなど、色のトーンが異なっています。

ホテルは外観のみ、また内観まで青くなっているところもあります。

シャウエンといえばこちらの場所が有名なのではないでしょうか?青い壁にカラフルな鉢植えがよく映えていますよね。観光客にも人気のフォトスポットとして知られています。

扉のデザインや装飾もひとつひとつ凝っていて見ごたえがあります。

町中には工房やショップが多く、手織りの絨毯やブランケットなどを購入できますよ。

町の路地や扉の前などでは、かわいい猫たちがくつろぐ姿も。

この地域では顔料の元となる鉱物がとれるため、顔料入りの袋をよく見かけます。

青だけではなく紫に塗られた家や、アーティスティックなイラストが描かれた壁もあるのです。

シャウエンは夜も治安が良く、子供も歩き回れるような穏やかな町です。

広場にある巨大な木がライトアップされて華やかな雰囲気に。

夜のオープンカフェでは、お客さんが食事をしたり読書したりと思い思いに過ごしています。

シャウエンに住む人は穏やかで優しい人が多いため「モロッコの中で一番居心地が良かった」という観光客が絶えません。

近隣の町から日帰りで行くこともできますが、ぜひ一泊してファンタジックな世界をじっくり満喫してみてはいかがでしょうか?

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