シンガポールで必食の定番グルメ、カヤトーストとコピの朝食にトライ!
多民族国家シンガポールでは、それぞれの民族が持ち込んだ多彩な食文化が花開きました。チキンライスやホッケン・ミー、ラクサなど、シンガポールで必食のグルメは数知れず。
シンガポール滞在中に一度は体験してみたいのが、シンガポールの朝食の定番、カヤトースト。
「カヤトースト」とは、炭火焼、またはトーストしたパンにカヤジャムとバターとはさんだもの。カヤジャムは、ココナッツミルクと卵を使ったマレー半島の伝統的なペーストです。
カヤトーストが食べられるお店はシンガポールのいたるところにありますが、今回ご紹介するのは創業1919年のキリニー・コピティアム。
もともとは、シンガポール最古の海南系コーヒーショップ「ケン・ホー・ヘン」として創業しましたが、1993年に買収され、「キリニー・コピティアム」という名に変更されました。ちなみに「コピティアム」とは、「(昔ながらの)コーヒー店」といった意味合い。
その後2000年に入り、キリニー・コピティアムや、キリニー・コピティアムとしのぎを削る有名店「ヤ・クン・カヤトースト」がショッピングモールに店舗をオープンしたことにより、シンガポールでカヤトーストブームが起こりました。
シンガポールにおけるカヤトーストは、古くて新しい食習慣なのです。
今回お邪魔した店舗は、キリニー・コピティアムのジョー・チアット店。伝統的なプラナカンの街並みが残るカトン地区にある店舗です。ほかにも、キリニー・コピティアムはシンガポール国内におよそ25店舗を展開しています。
キリニー・コピティアムのカヤトーストは、柔らかいラスクのように香ばしくサクッとした軽い食感。薄切りパンをカリッと焼いているのになぜ固くならないのか不思議なくらいです。
毎朝秘伝のレシピで仕込まれるという適度な甘さのフレッシュなカヤジャムは、バターと相性抜群。昔なつかしい素朴な味わいが病みつきになりそうです。
カヤトーストのお供といえば、「コピ」。
「コピ」とはコーヒーのことですが、シンガポールの伝統的なコーヒー文化は日本人から見ると少し変わっていて、最もスタンダートなコーヒー「コピ(Kopi)」は、コーヒーにコンデンスミルクを入れたものを指します。
「コピ・オー(Kopi O)」は、コーヒーに砂糖を入れたもの、「コピ・シー(Kopi C)」はコーヒーにエバミルク(無糖練乳)を入れたものです。今回はスタンダードなコンデンスミルク入りコーヒー、「コピ」を注文しました。
もともと練乳を入れる前提で濃いめに入れているコーヒーとコンデンスミルクがマッチして、驚くほど濃厚な味わい。日本で一般的に飲まれているコーヒーとはずいぶん違う、新しいコーヒー体験です。
思ったほど甘くはありませんでしたが、甘いコーヒーが苦手な方は砂糖なしの練乳入り「コピ・シー」を選ぶといいかもしれません。
地元の人々に混ざっていただくカヤトーストとコピの朝食。シンガポールの人々の気取らない日常に触れる絶好の機会になるはずです。
Post: GoTrip! http://gotrip.jp/ 旅に行きたくなるメディア
お店 キリニー・コピティアム ジョー・チアット店(Killiney Kopitiam Joo Chiat )」
住所 01-08, 60 Joo Chiat Road, 427726
電話 6493 2600
営業時間 7:00〜22:00
※他シンガポール国内に多数店舗あり
キリニー・コピティアム公式サイト:http://www.killiney-kopitiam.com