宮城県のなんだかカッコいい地名「薔薇島」...その由来は?
[OH!バンデス-宮城テレビ]10月25日放送の解決!リョウ様のコーナーでは、涌谷町にある「薔薇島」の名前の由来について放送されました。
薔薇島は涌谷町南部の江合川沿いにある細長く小さな地域です。この地域に長く住み、生き字引といわれるある住民さんによると、以前はこの地区に薔薇が多く咲いていたことから薔薇島と名づけられたという話ですが......真相は少し違うようです。
画像はイメージです(Srinayan Puppalaさん撮影、Flickrより)
宮城県地名研究会会長の太宰幸子さんにとっても薔薇島は興味深い名前だったそうで、調査研究したそうです。
太宰さんによると、薔薇島は陸地なのに島と呼ばれる理由のひとつとして、その場所がら、江合川に浮かぶ島のような地形だったこと、さらに、特定のエリアを指す「島」が転じたことが理由とのことです。
それでは、薔薇はの由来は何なのでしょう?実はこの地域で薔薇が親しまれるようになったのは地名が生まれた後と考えられます。よって、先に成澤さんが言っていた由来は少し違うようです。
基本的に地名は地域の人たちの「ことば(呼び方)」から誕生するものだそうで、薔薇島については、昔は薔薇ではなく「茨(イバラ)」が茂った島(エリア)だったことから、ばら島と名前がつけられたようです。
日本では、地名には良いイメージの文字をあてるという決まりや習慣があるので、茨(イバラ)ではなく薔薇という良いイメージの文字をあてたのではないかという結論に達しました。
その土地になんとなく根付いている地名の歴史をたどってみると、思いもかけない由来があるのかもしれませんね。(ライター:長沢あきこ)