浜松市のふるさと納税でもらえる「うなぎの刺身」が旨そう! 身はプリプリで弾力満点
うなぎ。土用の丑の日はとっくに過ぎたが、むしろ旬は今の時期。蒲焼きに白焼き。思い浮かべるだけでお腹が空いてくる。
うなぎといえば蒲焼きが有名だが......
ところで、そんなうなぎの「刺し身」を、あなたは食べたことがあるだろうか? きっと、「ない」「そんなのあるの?」という人が大多数だと思う。
浜松で全国初の商品化に成功
というのも、うなぎは血液に毒が含まれているため、きちんと取り除かないと生食では食べられないからだ。加熱すると血液中の毒性がなくなるので、焼いたり蒸したりして食べるのが一般的。血抜きの処理は非常に手間がかかるほか技術を要するため、生食として提供されることはほとんどなかったのである。
ところが、うなぎの名産地として有名な静岡県浜松市の魚料理専門店が、うなぎの刺し身を全国で初めて商品化することに成功したのだ。
そして、地元自治体がこれに目を付けたのである。
ちょうど浜松市では、ふるさと納税の強化に動いていた。返礼品に、うなぎと並んで地元名物として知られる「浜松餃子」や「三ヶ日みかん」、遠州灘の「天然とらふぐ」などをラインアップ。加えて、メーカーが多数立地している縁を生かし、エレキギターなどの楽器類も幅広く取りそろえた。
ふるさと納税額、1年間で5倍に急成長
しかし、浜松の名物としてやはり「看板」となるのはうなぎである。定番の蒲焼きや白焼きのみならず、市ではこの新名物「うなぎの刺身」を返礼品に加えた(寄付額は1万円)。
こうした返礼品強化の結果は歴然。2015年度に3148万円だった納税額は、なんと16年度は9月末時点で、1億6478万円と、すでに5倍以上の急成長を果たした。返礼品の一番人気は、もちろんうなぎだ。年末にかけて寄付申込みのピークを迎えるが、その数字はさらに「うなぎ上り」となることが予想される。恐るべし、うなぎパワー。
浜松市のふるさと納税寄付額
ちなみにうなぎの刺身、そのお味は、ふぐのような弾力にほのかな甘みと、何も聞かされずに食べたなら、いつもの「うなぎ」からは想像できない触感と美味しさなんだとか......。うーん、気になる。