快進撃を続けてセ・リーグで優勝し、32年ぶりとなる日本一も見えてきた広島東洋カープ。2016年10月22日から始まった日本シリーズでは、北海道日本ハムファイターズと日本一を巡って戦いを繰り広げている。第3戦終了時点(25日)だとカープが2勝、日ハムが1勝の接戦となっている。

ファンが目を離せない状況となっている日本シリーズだが、広島と北海道の闘いは別の場所、地元新聞のテレビ欄でも、「縦読み」という形で繰り広げられていた。

ギャップの広島と2文仕込みの北海道

第4戦が行われる10月26日の中国新聞と北海道新聞の朝刊のテレビ欄には、それぞれのチームへのメッセージが仕込まれている。

中国新聞には「夢のような今季が終わるのが寂しい」とある。シーズンを通して活躍を続けた広島カープと、その勝利に沸き立った今季を振り返っての言葉だろうか。勢いの良い本文とはギャップのある、祭りの後のような寂しさを感じさせる、しみじみとした1文だ。果たして念願の日本一を手に入れることは出来るのだろうか。

一方の北海道新聞も縦読みをテレビ欄に仕込んでいる。こちらはなんと2つのメッセージを忍ばせているなど、高い技術を見せている。

「頂上決戦!さらに高みを目指す」、「最後に笑うものが最もよく笑う」の2文には、優勝への強い意気込みが感じられる。26日と27日の試合は地元、札幌ドームで行われることもあり、優勝への熱意はカープに負けていない。

ツイッターでは、読者から「来シーズンもカープは優勝するから!」「右端もかww」といった反応が出ている。

しかし、最後の「すし大好きレアード」はちょっと無理があるか?

新聞欄で繰り広げられる熱戦(画像はイメージ。takako tominagaさん撮影。flickrより)