学生の窓口編集部

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上野動物園やアメ横など、東京のなかでも知名度の高い観光スポットが多く存在する上野。地方の人なら一度は観光に行ってみたいと思ったことがあるのではないでしょうか? また、東京に住んでいてもデートや友達とぶらぶらするのに楽しい街ですよね。今回はそんな上野に行ったら絶対に訪れたい、おすすめ・人気な観光スポットについて紹介していきます。





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◆上野のおすすめ観光地1 上中

上野駅を降りると、アメ横センタービルから右側に折れた側から御徒町駅あたりまで延びている商店街があります。商店街の両端には、大きな文字で「上中」とあるのでスグわかります。はじめて訪れる人はなんと読むのかわからないかもしれませんが、これを「うえちゅん」と読ませるあたりがなんとも上野らしい。とにかく目立つ「上中」の大看板なのですが、これは東京芸大卒業のあの段ボール作品で有名な日比野克彦さんの作品なのだそうです。その縁もあってか、「上中」では芸術通り宣言を行い、東京芸大との共催イベントなど、アートを活用した街の活性化を積極的に行っています。

お隣のアメ横と違って、こちらには食料品の店はほとんどありません。オジサンのだみ声が飛び交うこともなく(それもとても魅力なのですが)落ち着いた雰囲気。アメ横よりも道が広いので観光客などで渋滞することもないようです。衣・食・雑貨いろいろありますが、ここでとにかく目立つのはシューズショップ。『ABC-MART 一号店』、『スポーツジュエン本店』、『山男フットギア SHOP A』、『イケダヤ靴店』、『靴のイイダ』と高密度で集中し、お互いしのぎを削っています。観光コースのパターンとしては、往路はアメ横、復路は「上中」、あるいはその逆でまわるのがいいでしょう。それぞれの通りの個性が味わえます。

<観光>
■住所:東京都台東区上野4丁目
■交通:JR「御徒町」駅下車徒歩約6分
http://www.ueno-nakadoori.or.jp/

◆上野のおすすめ観光地2 アメ横ガード下

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上野駅から続く商店街「アメ横」の名の由来では、戦後のこのあたりの闇市で特に飴を扱う店が当時200軒以上あったこと、またアメリカ進駐軍の放出物資を売る店も多かったことから最初「アメヤ横丁」と呼ばれ、さらにそれが短く略されて、今日では「アメ横」に。これ以上短くしようがない呼び名です。

戦前は、民家や長屋が密集する住宅街でした。しかし東京大空襲で一帯は焦土と化し、戦後はバラックの住宅・店舗・屋台さらに露天が目立ち始めます。それらの商店はほとんどが闇市だったためトラブルも多発していました。そこで、1946年、手を焼いた当局(警察と進駐軍のMP)は地元の実業家・近藤広吉に依頼して、最初、80軒の商店を収容した「近藤マーケット」を作らせます。そこからアメ横はようやく正常化していったのでした。

今では、食品、衣類、雑貨、宝飾品などの店が業種ごとに集中。上野駅のガード下を地図にすると相撲番付表の下の段のような細かさになってしまうほど、それぞれに個性ある店舗(それも老舗)が密集しています。その数なんと、三百数十店舗。一度この買い物迷宮に迷い込んでしまったら、物欲の虜になってなかなか抜け出せません。

特に、年末には正月用の生鮮食品などを求める人たちで文字通り満員電車でのような混雑ぶり。普段は商店街の端から端まで歩いてほんの10分程度なのに、この時期は30分以上かかってしまうことも。この時期、「アメ横」は、テレビなどでの定番の中継があるので、いやがうえにも注目の観光スポットとなります。

<観光>
■住所:東京都台東区上野
■交通:JR「上野」駅下車スグ
http://www.ameyoko.net/

◆上野のおすすめ観光地3 アメ横 厳選ショッピングスポット

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▶運命の人はどこ? 「出会い引き寄せ体質」診断

ここではアメ横のお店からショッピングにおすすめのお店を一部をピックアップしてご紹介します。

●『イタリヤーノ』=世界の高級靴
●『GOTHICTOKYO【ゴシックトウキョウ】』=人気のシルバーアクセサリー
●『ロビンズ』=レプリカサッカーユニホーム
●『スポーツジュエン ベネックス』=1階から6階まで全てスポーツ用品
●『スポーツジュエン 本店』=スポーツ用品と健康グッズ
●『スポーツジュエン アメ横店』=プロ御用達の水着専門店
●『タナカダイヤモンド』=一生のブライダルリング
●『スポーツジュエン アネックス店』=生涯スポーツを続けよう!
●『マスヤバッグ』=50周年のバッグ専門店
●『NEO CRIMSON CHAIN ネオクリムゾンチェーン』=こだわりのレザーアイテム
●『サトウ宝石』=宝石・ジュエリー販売
●『株式会社芳屋』=輸入食品とお菓子の店
●『クリムゾンチェーン』=パワーストーン、レザークラフト
●『石原商店』=こだわりのベルトが300種以上
●『根津商店』=シルエットが美しい美脚パンツ
●『みどりや商店』=豪華な刺繍の婦人服
●『石原商店ONE AND HALF』=ウェスタンアイテムならおまかせ!
●『石原商店A-ONE』=吉田かばんの新作入荷!
●『ニシムラ(本店)』=紳士用帽子専門店
●『RISING ライジング』=アメカジ・ヒップホップアイテム専門
●『GALLOP(上野店)ギャロップ』=ABC-MART系列唯一の革靴専門店
●『楽喜商会』=サンダル・シューズ専門店
●『ロンドンスポーツ(アメ横店)』=スポーツ用品専門店
●『ジュネス』=化粧品・コスメ専門店
●『マルキン商店』=ほんもののナイフの美しさ
●『FRESH(本店)』=厳選されたスカジャンをピックアップ
●『アウトレットBOBBY』=インポートもののアメカジ専門店
●『カナリヤ化粧品』=化粧品・コスメの老舗
●『株式会社 織田屋』=Fur&レザー専門店
●『リトルトレジャー』=メンズカジュアル専門店
●『織田屋』=レディスのセレクトショップ
●『Showz生水商店』=男性用バッグ専門店
●『堀口商店』=ライター、パイプ、シガレットケース
●『甘利化粧品店』=日曜雑貨、化粧品、コスメ
●『タナカ貴金属』=指輪・アクセサリー販売
●『マルミヤ玩具店』=ナイトスコープ、双眼鏡
●『上野アメ横・小島屋』=ドライフルーツとナッツの専門店
●『マルセ』=格安腕時計と雑貨
●『MIX ミックス』=スーツケース専門店
●『ワールドスポーツプラザ(上野店)』=スポーツエンターテイメント関連商品
●『三宝商会』=インポートジュエリー
●『My Bag(センター店)』=カジュアルバッグからスーツケースまで
●『My Bag(プラザ店)』=カジュアルバッグとビジネスバッグ
●『ABC MART(上野店)』=豊富な品ぞろえのシューズ専門店

<観光>
■住所:東京都台東区上野6-4-12 ほか
■交通:都営大江戸線「上野御徒町 」徒歩 約0分 ほか
http://go.guidenet.jp/ameyokoshop/

◆上野のおすすめ観光地4 アメ横グルメ

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アメ横にはおいしいお店がいっぱい。今回は、テレビ番組で紹介された絶品「アメ横グルメ」ランキング10より、アメ横の抑えておきたいおすすめグルメを紹介します。

第10位:『かっぱ寿司』(台東区上野4-1-4) [寿司]
超人気の『かっぱ寿司」は60年以上の歴史あるお店。毎日築地から仕入れる新鮮なネタを使った寿司や刺身が開店から20時まで半額。厚みのある大き目のネタには大満足デス。

第9位:『新東洋』(台東区上野6-10-2 2F) [台湾料理]
創業当時からの人気メニューは「ローメン」。太目の中華麺で、アツアツの餡の上にトロリと落とされたタマゴと混ぜていただきます。中華と言えばこのお店が1番、という人も。

第8位:『さんとも』(台東区上野6-14-1) [フグ料理]
創業86年のフグの名店。料理長はフグ連盟会長。下関のフグのコースは人気ですが、山口県の郷土料理「焼きめん」も大好評。ワカメを練りこんだ平打ちの特製うどんは絶品です。

第7位:『まんぷく』(台東区上野4-1-5) [とんかつ]
創業50年を越える、とんかつの名店。カウンター8席のみのとても狭いお店です。千葉県産の飼料にハーブを入れて育てられた、健康豚を使う分厚いとんかつはこたえられません。

第6位 『カドクラ』(台東区上野6-13-1 フォーラム味ビル1F) [立ち飲み]
『カドクラ』、『肉の大山』、『たきおか』の3店舗は「ハムカツゴールデントライアングル」と呼ばれますが、『カドクラ』はハムを4枚重ねたミルフィーユ風ハムカツが大人気です。

第5位 『珍々軒』(台東区上野6-12-2) [中華料理]
ガード下に店を構えて50年。週末には行列ができるほどの人気中華料理店です。一番人気はレバニラタンメンですが、チャーハン・レバニラ炒め・餃子のトリオも外せません。

第4位 『じゅらく』(台東区上野6-11-6) [日本料理]
かつて上野駅前のシンボル的存在だった「聚楽台」の系列店。五島列島や三陸などの漁港から届く旬の地魚が味わえるお店ですが、上野の名物メニュー「西郷丼」も人気があります。

第3位 『太昌園 上野駅前店』(東京都台東区上野6-13-1フォーラム味ビル2・3F)[焼肉]
上野は、歴史ある焼肉店が大小点在している焼肉の激戦区ですが、「太昌園 上野駅前店」は、この地に50年以上も続く大手の焼肉店。プロがすすめる焼肉店としても知られています。

第2位 『上野 薮そば』(台東区上野6-9-16) [日本そば]
明治25年に藪蕎麦総本家の「連雀町藪蕎麦」から暖簾分けされた店で、120年以上の歴史があります。北海道産の蕎麦粉を使用した細身の姿が美しいシャッキリとした蕎麦です。

第1位『大統領』(東京都台東区上野6-10-14) [ガード下酒場]
昭和25年創業の老舗。アメ横にガード下酒場の文化を生み出した元祖とも言えるお店です。創業時から変わらない味の馬モツの煮込みは、朝9時の開店と同時に注文が殺到します。

<観光>
■住所:台東区上野4-1-4ほか
■交通:JR「上野」駅下車徒歩数分など
https://www.travelbook.co.jp/topic/1913

◆上野のおすすめ観光地5 アメ横 センタービル

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「アメ横センタービル」は、アメ横のシンボル的な存在です。アメ横通りと上中通りにはさまれて大型客船の船の舳先のような、渋谷におけるSIBUYA109のような、もっと言えばニューヨーク・マンハッタンのタイムズスクエアの三角地帯のビルボードのような‥‥‥。いつの頃からか、その正面にはビルボード的な大型スクリーンが付けられています。

いちばん古くからあるガード下のアメ横が地上での横方向なら、アメ横のほぼ中心部にある「アメ横センタービル」はそれを縦方向にも拡げていったというイメージです。敷地面積は308平方メートル。鉄筋コンクリート造の地下2階+地上5階のビルです。ガード下に負けず劣らずここも戦後からにぎわっていましたが、国鉄変電所後(現アメ横プラザ)を使えるようになり、今のセンタービルの母体(アメ横地域再開発共同組合)が形成されていきました。

当初は、縦に伸ばしたのではアメ横らしくないとの声もありましたが、結局今の形で計画は進みました。「アメ横センタービル」の竣工は昭和58年です。NHK連続テレビ小説「あまちゃん」のロケ地としても再度脚光を浴びています。テナントの主流の変化も見られ、戦後の闇市的なテイストのものから米軍の放出品、そして今はアジアがアメ横センタービルを席巻しています。とりわけ地下食料品売り場は、エスニック食材で揃わないものはないくらい。プロの料理人もよく仕入れに訪れます。

<観光>
■住所:東京都台東区上野4丁目7番8号
■交通:JR「上野」駅から徒歩5分
http://www.ameyoko-center-bldg.com/

◆上野のおすすめ観光地6 上野恩賜公園

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新政府軍と旧幕府勢力が戦った戊辰戦争1868年〜1869年(明治元年〜明治2年)における上野戦争で、上野にあった寛永寺とその一帯はすっかり焼け野原と化していました。しかし、そこに1870年(明治3年)、医学校と病院を建てるべく上野の山を視察したオランダの医師ボードウィンが、ここは公園として残すべきと日本政府に働きかけました。その結果、1873年(明治6年)の太政官布達によって、芝、浅草、深川、飛鳥山と共に、この上野が公園に指定されることに。それは、日本初の公園指定でした。これにより、ボードウィンは、上野公園生みの親とされています。

そこは江戸時代には東叡山寛永寺の境内地だったのですが、明治維新後は官有地となり、大正13年に宮内省を経て東京市に下賜されています。で正式名称には「恩賜」の冠がついているのはそのためです。当初は、寛永寺社殿と霊廟、東照宮、境内の桜が中心の公園でしたが、その後、この敷地内に東京国立博物館、国立西洋美術館、国立科学博物館、恩賜上野動物園などの文化施設が集中して建つようになり、文化の薫り高い公園へと生まれ変わっていったのでした。

通称「上野公園」、「上野の森」とも呼ばれ、また武蔵野台地末端の舌状台地「上野台」にあるため、「上野の山」とも呼ばれることもあります。総面積約53万m2。東京都建設局の管轄になります。「上野公園」というのはまた台東区の町名でもあります。「日本さくら名所100選」に選定され、桜の開花時期になると大勢の花見客が押し寄せることでも有名。2010年度から2015年度までの計画で「上野恩賜公園再生整備事業」が進められています。

<観光>
■住所:台東区上野公園5-20
■交通: JR・地下鉄銀座線・日比谷線「上野」下車徒歩2分
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/toubuk/ueno/ind...

◆上野のおすすめ観光地7 徳大寺

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「徳大寺(とくだいじ)」は、東京都台東区上野4丁目アメヤ横丁の商店街の中にある日蓮宗の寺院。正式には日蓮宗妙宣山徳大寺と言います。このお寺は、まわりを商店に囲まれており、立体構造のちょっと変わった寺院様式が特長です。参道・境内はには、すぐ下にあるアメヤ横丁とはまるで別世界の空間が広がっています。正午と夕暮れ時に商店街に響きわたる鐘の音は、この「徳大寺」の鐘楼堂からのものです。

くわしい歴史年代については定かではありませんが、「徳大寺」は江戸時初めの寛永年間に慈光院日遣上人によって創建されたと言われます。そして、この徳大寺に奉置されている摩利支天像は、なんと、聖徳太子が自ら作ったものなのだとか。その姿は、左手をかかげ、右手に剣を持ち、走るイノシシの上に立つというユニークなもの。厄を除き運を開く勝利の守護神であるとされ、その由来から江戸期には、武士や芸道者の信仰を多く集めました。

そして、時代は明治へと移り、江戸から東京へと改まると、上野は東京市下谷区に編入。この頃には、毎月亥の日(摩利支天像が走るイノシシの上に立つことから)の御縁日に摩利支天横丁では多くの露店が立ち並び、大変な賑わいとなりました。その後、関東大震災、東京大空襲による火災類焼により堂宇は二度も灰燼に帰してしまいます。しかし、御尊像は幸いにもそのつど焼失を免れました。つまり「厄を除く」ご利益を御尊像自らが証明したことになります。終戦後の混乱期、闇市の出現もあり、「徳大寺」は移転再建も検討されましたが、昭和39年11月には、この地で堂宇再建と全伽藍の復興を果たし、今日に至っているということです。


<観光>
■住所:東京都台東区上野4丁目6-2
■交通:JR「御徒町」駅より徒歩約2分
http://www.marishiten-tokudaiji.com/

◆上野のおすすめ観光地8 不忍池

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「不忍池(しのばずのいけ)」は上野恩賜公園(東京都台東区)の中にある天然の池。上野恩賜公園の南端に位置し、周囲は約2km、池全体の広さでは約11万m2。北側で上野動物園西園、東側で京成上野駅、南と西側で不忍通りに接しています。弁天島に建つ石碑には、「不忍池」の名はかつて上野台地と本郷台地の間の地名が忍ヶ丘(しのぶがおか)と呼ばれたことに由来する、とあります。これには異説もあり、周囲に笹が多かったことから篠輪津(しのわづ)が転じて、という説や、男女が忍んで逢っていたからという説も。なにはともあれ、15世紀頃には既に「不忍池」と呼ばれていました。

さらに時代を遡れば、縄文時代の大昔には、この一帯は東京湾の入り江でした。その後、海岸線の後退で取り残され、紀元数世紀頃に池になったと考えらています。明治時代の初期までの池の形も現在のものとはかなり違っていました。特に池の北側は今よりもかなり広く藍染川(谷田川)という川も注いでいたといいます。また、1884年には、共同競馬会社による競馬場の建設に伴い埋め立てが行われ、ほぼ現在の形に。池を周回する形で作られた競馬場で、同年11月には天皇臨席のもと第1回の競走が行われ、以降1892年まで春と秋に競馬が行われていました。

戦後の一時期は、水が抜かれて水田(不忍田圃)となり、その跡地には野球場を建設する案なども出されたものの、1949年には池のまま保存することで合意されていったということもあります。1967年9月には地下鉄千代田線の建設工事に伴う土砂崩れで池の底が抜け、約3万トンの水がトンネルに流れ込む事故もありました。

現在の不忍池は、その中央に弁才天を祀る弁天島(中之島)を配し、池は遊歩のための堤で3つの部分に分割。それぞれ、一面が蓮で覆われる蓮池、ボートを漕いで楽しむことのできるボート池、上野動物園の中に位置しカワウが繁殖する鵜の池の3つがあります。

<観光>
■住所:東京都台東区上野公園・池之端三丁目
■交通:JR・地下鉄銀座線・日比谷線「上野」下車徒歩2分
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/toubuk/ueno/ind...

◆上野のおすすめ観光地9 上野動物公園

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「上野動物園」は通称。正式な名称は「東京都恩賜上野動物園」。東京都台東区上野公園の上野恩賜公園内にある東京都立の動物園です。つまり、「上野動物園」は、ほかの博物館や美術館などと同様に「上野公園」の一角に位置します。ここが日本で最初の動物園として開園したのは1882年(明治15年)。開園時には農商務省、その後は宮内省、東京市、東京都建設局と所管が変わり、現在は指定管理者制度により公益財団法人東京動物園協会が管理しています。

総面積14.2haの広大な園内は、西園と東園に分かれており、500種あまりの動物を飼育(この飼育動物の種類は、日本で東山動植物園(550種)に次いで多い)。両園を結んでは、都営モノレール(上野懸垂線)が通っていますが、これは日本で最初のモノレールだということだそうです。メインとなる「東園」には、「ジャイアントパンダ舎」をはじめとして「日本の動物」、「ゴリラ・トラの住む森」、「ゾウのすむ森」、「クマたちの丘」、「ホッキョクグマとアザラシの海」 があり、サル園では中型のサル類を展示。スマトラトラやニシローランドゴリラなどの希少動物も飼育されています。

もう一方の不忍池北側に位置する「西園」では、50種以上の小型の動物を展示する「小獣館」、両生爬虫類館(ビバリウム)、「アイアイのすむ森」、「キリン・カバエリア」が人気です。中でも国内ではこの「上野動物園」でしか見られないアイアイは一見の価値あり。屋内施設では、夜行性のアイアイが活動するようすや、餌をとる行動を観察できます。

<観光>
■住所:東京都台東区上野公園9-83
■交通:京成電鉄上野駅(正面口)より徒歩10分
https://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/

◆上野のおすすめ観光地10 国立科学博物館

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上野公園の中にある「国立科学博物館」、通称「科博(かはく)」の所蔵品の数は350万点以上。ここでは、「人類と自然の共存をめざして」 をテーマに、人類や動物の進化、自然環境の変化、科学技術の歩みについて多伎にわたる展示が見られます。中でも「自然史」と「科学技術史」についての研究においては、世界でもトップクラス。敷地内には、「地球館」と「日本館」の2つの展示スペースがあり、実際に手で触れられる展示物も数多くあります。

●地球館
地球上に生命が誕生したのは、40億年前。人類が誕生したのは600万年前です。「地球館」では、生命や人類の進化を時系列で紹介するとともに、科学技術の発達の歴史の展示も行っています。最も有名な恐竜のひとつ、ティラノサウルスの模型が展示されているのはこの「地球館」のB1階。このフロアでは、「恐竜の謎を探る」というテーマに関連した標本と資料がたくさん揃っています。

●日本館
こちらの建物は昭和5年に竣工し、平成19年4月にリニューアル。展示室は“南翼"と“北翼"に分かれています。また、大理石の壁の中には、じっくり探すとアンモナイトの化石が。展示スペースでは、日本列島の生い立ち、南北に長い日本列島ならではの自然・生き物の多様性を紹介。北翼3階では日本で発見され話題を集めた「フタバスズキリュウ」も見られます。

恐竜好き、科学・博物館オタクには、一定の年会費で、何度でも入場できたり、館内のショップやレストランでも割引されるリピーターズパスがあります。

<観光>
■住所:東京都台東区上野公園 7-20
■交通:JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分
http://www.kahaku.go.jp/

◆上野のおすすめ観光地11 UENO3153

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いつの間にか時代が変わった、風景が変わった、と感じるのは、やはりこういうケースかもしれません。最近、上野公園では東京都美術館もリニューアルして、カフェもできるなど、少しずつ充実していますが、2012年の9月に、上野駅を降りてスグの「西郷会館」も、それに歩調を合わせるように、新しく「UENO3153(さいごうさん)」というグルメスポットに生まれかわっていたのです。ふだん東京に住む人にとってもそうでしょうけれども、たとえば、以前、修学旅行で上野に来て「西郷会館」で、東京土産のペナントを買ったことがあるという人や、レストラン「聚楽台」で会社の帰りにビールを飲んだりしたことのある人にとっては、アレ変わったなあという感じを受けることでしょう。上野の玄関口がリフォームされたような印象です。

新しく生まれ変わった「UENO3153」の外観は全面ガラス張りの斬新なデザイン。敷地に沿ってちょっと「くの字」になっているあたりや、西郷隆盛像の建つ地面と一体化した屋上などは面影を残していますが、全体としては素晴らしい変貌ぶりです。屋上庭園、つまり公園の地面と一体になった部分には西郷さんが仕えた島津藩の別邸・仙厳園をイメージし、鹿児島から取り寄せた植物が植えられているコダワリもなかなかなのではないでしょうか。

ウレシイのは、上野公園に集客力のある施設が集まっているわりには、近くに立ち寄れる飲食店が少なかったのが、いっきにこの新しいグルメスポット「UENO3153」でその課題が解決されていること。地上3階から地下2階まで、人気店の『海鮮料理 薩摩魚鮮UENO3153店』、『上野精養軒3153店』、『ペッパーランチダイナーUENO3153店』、『牛たん とろろ 麦めし ねぎし』、『叙々苑』、『ファミリーマート』、『L'UENO』、『銀座ライオン』、『下高井戸旭鮨総本店上野公園西郷会館B1店』、『鳥良上野駅前店』の9店(+コンビニ1店)が入り、上野でのお食事ジプシーの空腹を救ってくれます。

<観光>
■住所:東京都台東区上野公園1
■交通:JR「上野」駅下車スグ
http://ueno3153.co.jp/

◆上野のおすすめ観光地12 東京都美術館

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東京都美術館では、平成24(2012)年のリニューアルを機に基本方針を次のように定めています。まず、大テーマでは、「新しい価値観に触れ、自己を見つめ、世界との絆が深まる「創造と共生の場」を築き、「生きる糧としてのアート」と出会う場。人びとの「心の豊かさの拠り所」となる美術館」。そのテーマに沿っての役割では、(1)交流の場となり、新しい価値観を生み出す。(2)芸術活動を活性化させ、鑑賞の体験を深める。(3) 伝統を重視し、新しい息吹との融合を促す。(4) 世界と日本の名品に出会える美術館。を定め、さらにそれらを実現するための4つの事業の柱では、(1) 特別展や企画展など、見る喜び、知る楽しさを提供する「展覧会事業」。(2)東京藝術大学と連携して行うアート・コミュニケータの養成やワークショップの実施など、 交流による新たな可能性を探究する「アート・コミュニケーション事業」。(3)公募団体やグループと連携し、つくる喜びを共有する「公募展事業」 。(4)アートラウンジや美術情報室、ミュージアムショップ、レストラン等、訪れる楽しさを充実させる「アメニティ事業」 を企画。その中でも、コミュニケーション事業を重視し、鑑賞だけでなくそれを「体験」としてより深めるために、(1)スクール・プログラム。(2)ファミリー・プログラム。(3)大人プログラム。(4)アート・コミュニケーション・ラボ。(5)アクセス・プログラム(障害のある方むけのプログラム)。(6)インターンシップ。(7)コミュニティ・プログラム(地域との連携) の7つを推進していく計画です。

これらに基づいて今、「東京都美術館」では、一般から「美術館にあったらいいな」を募集し、東京芸術大学と協働して進めていく「とびらプロジェクト」など、ワークショップ活動が盛んに行われています。パパママデーや放課後ミュージアム、夜間開館日なども市民に好評。こうした試みで、「東京都美術館」はアートの世界をもっと庶民に近づけてくれるかもしれません。

<観光>
■住所:東京都台東区上野公園8-36
■交通:JR「上野駅」公園口より徒歩7分
http://www.tobikan.jp/index.html

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