10日、M1の広島が巨人を6-4で下し、25年ぶりのリーグ優勝を決めた。広島はベテラン・黒田博樹が先発し粘りのピッチングを見せると、鈴木誠也、松山竜平のホームランなどにより逆転に成功。最後は中崎翔太が試合を締め括った。

すると、歓喜のビールかけが終わった後、チームを牽引した2人のベテラン、黒田と新井貴浩が各局報道番組のインタビューに答えた。日本テレビ「Going! Sports＆News」では、「自分の登板で決まってホッとしてますね」と安堵の表情を見せた黒田だったが、自身の登板には「できれば自分以外の時に先に決まってくれればよかった」と本音も――。

それでも新井は「こういうところで黒田さんが先発になるっていうのは、そういう筋書きがあったのかなと思いますね」と振り返ると、聞き手を務めていた野球解説者で2014年シーズンまで監督を務めていた野村謙二郎氏も「二人が抱き合った姿は言葉は交わしてないけど感じるものはあって、色んな想いでマウンドに立って。同じ時期にFAで出て一緒の時期に帰ってきて、優勝させようって言ってそれがあの瞬間」などとしみじみと語った。

また、2人はフジテレビ「スポーツLIFE HERO'S」にも出演。「黒田さんと新井さんが帰ってきてくれて投手と野手のベテラン2人がチームにいい効果を与えてくれたと思いますし、特に新井さんは後輩達もイジってますけど、本当にいい雰囲気にしてくれる選手なので仲の良さがチームワークの良さに繋がっている」という、番組が用意した前田健太のビデオメッセージが流されるも、新井は「ついさっきテレビ電話で・・・（前田と話していた）」とバツが悪そうに苦笑いを浮かべた。