ミランのシルヴィオ・ベルルスコーニ会長が11日、フェイスブックでクラブを売却する心境を語った。ミランへの愛情を強調している。

ベルルスコーニ会長は7月、中国のコンソーシアムにクラブを売ると明かした。そして8月5日、ミランの親会社フィニンヴェストが株式売却の仮契約に調印したことを発表している。

最終的な支払いも含めた取引の成立は秋ごろになる見通しだが、事実上身売りが決まった形のミラン。1986年にミランを買収し、数々のタイトルを獲得したベルルスコーニ会長は、次のように想いを明かした。

「30年前、私は愛でミランを買った。そしてさらに大きな愛情表現としてミランを売る。必要な資金力と、ミランが再び国際的なビッグクラブと競えるように投資する意欲を持つグループにチームを委ねる」

「もちろん、感情的になっているし、とてもつらい。だが同時に、再びミランのために動くことができたと確信し、落ち着いてもいる。私は最も熱狂的なミランファンであり続ける」

「私の心に残るこの30年の素晴らしい思い出は、ほかにはないものだ。私は幸いにも、自分が愛するチームを世界で最もタイトルを獲得したチームにまで導くことができた。素晴らしい選手たち、監督たち、ディレクターたちに感謝しており、彼らのことは忘れない。彼らの多くはサッカー界のレジェンドであり続けるだろう。イタリア、ヨーロッパ、そして世界で素晴らしい勝利を収め、歴史をつくったレジェンドたちだ」

「だが、何よりも私が忘れないのは、サポーターの存在と愛情だ。このチームを特別な、ほかのチームとは違う、どこよりも強く、嫉妬より、不正義より、不運よりも強いチームにしたのは、ミランに対する大勢の人の情熱だった。私は彼らと一緒にスタンドで喜び、おそらく苦しみもするだろう。だが、ミランは近いうちにその素晴らしい伝統にふさわしい大きな成功を再び手にする。それを一緒に祝うこともできるはずだと確信しているよ」

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