得意の打撃で存在感を見せる阪神の原口文仁 (C)KYODO NEWS IMAGES

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 23日にオリックスの大田阿斗里が育成選手から支配下登録選手となり、右肩の故障から復活を目指すヤクルトの由規も近日中に支配下登録復帰が噂される。

 ここ最近、育成選手の支配下登録が目立っているが、キャンプがスタートした2月1日から現在まで支配下登録となった選手たちを見ていきたい。5月の月間MVPに輝いた原口文仁(阪神)がその一人だ。

 原口は09年ドラフト6位で阪神入団も、12年オフに育成契約へ移行。13年からは育成選手としてプレーしていた。育成4年目となった今季、4月27日に支配下選手に復帰した。背番号も「124」から「94」に変わった。

 同日の巨人戦で一軍デビューを果たすと、2打席目でプロ初安打を記録した。翌28日には1点ビハインドの9回に同点の犠飛を放つなど存在感を見せ、5月に入るとスタメン出場が増える。5月4日の中日戦でプロ初本塁打を放つと、19日の中日戦でプロ初のサヨナラ打。

 5月は打率.380、5本塁打、17打点の活躍で、野手の育成経験者では初の月間MVPに輝いた。オールスターファン投票では、中間発表で捕手部門の1位につけるなど、球宴出場にも期待がかかる。今年は育成選手でスタートしたが、ここ2、3カ月で一気に飛躍を遂げた選手だ。

 投手では、昨秋のドラフトで116人中116番目に指名された育成ドラフト8位でプロ入りした巨人の長谷川潤が、3月28日に支配下選手登録を勝ち取った。5月6日の中日戦で一軍初先発。4回まで無失点に抑えていたものの、5回に捕まり、4回2/3を投げ、4失点とホロ苦い一軍デビューとなった。二軍戦では、15試合に登板して、5勝3敗、防御率2.88の成績を残している。

 昨季は2月から支配下選手登録期限となる7月31日までに13人の育成選手が支配下選手になったが、今年は残り1カ月弱で何人の選手が二ケタの背番号を手にすることができるだろうか。

【2月1日から現在まで支配下登録を勝ち取った育成選手】

長谷川潤(巨人)

ウーゴ(巨人)

アブレイユ(巨人)

田面巧二郎(阪神)

塚田貴之(オリックス)

原口文仁(阪神)

中島彰吾(ヤクルト)

平井諒(ヤクルト)

大田阿斗里(オリックス)