お笑い芸人の厚切りジェイソンがTOKYO FMのレギュラー番組に出演。日本とアメリカのディベート文化について語りました。
（TOKYO FM「厚切りジェイソンのThursday Night WHY」6月16日放送分より）


梅雨ですね。よく降りますね。



“30オトコの本音に向き合う”というコンセプトのWebマガジン『R25』調べによる「ディベートの強そうな芸人トップ10」で、ボクが1位になったそうです。ありがとうございます。

ディベートとは何か……。ある意味、競技ですね。あるテーマに対して「賛成」と「反対」の意見をとって、何でそう思うのかをいくつかの理由を述べて論理的に説明すること。いくつかの根拠を挙げて説明するわけですけど、多くのディベートに明らかな正解はないわけですよね。誰がより確率の高い、説得力のある説明をしたかということになりますね。

ボクが1位に選ばれたのは、日本にディベート文化があまりないからじゃないでしょうか。アメリカでは小学生の時から自分の意見を言ったあとに、その理由を説明して人を説得する訓練をずっとやってるんですよね。正式なディベート形式ではないですけど、常に自分の思っていることについて“何でそう思っているのか”説明しないといけない教育になっていますね。それで論理的な思考が身についていくのかな。

でも日本の教育では、あまりしないと聞いていますね。「正解は○○です。さぁ、次にいきましょう」って感じでね。他の事を言っていても、何でそう思うのかとかはあまり聞かないのかな？「それは違います」と言って、意見はあまり求められないですね。正解なら、どんどん内容を暗記していきましょう的な教育になっているんじゃないですかね。

アメリカには、ディベートのクラブ……サークル活動とかもあるにはあるんですけど、あまり人気はなかったですね。限られた人しかやらないですね。日常生活でディベートに近いことをやっているから、競技としてやるのは結構マニアックな人たちなんじゃないかな。政治家を目指している人とか、「俺が絶対正しいぞ」みたいな人がやりそうなイメージですね。

今、アメリカの大統領選挙がヒートアップしていますけど、それぞれの党の代表が決まる前にディベートをやりますね。これからは、ほぼほぼ確定の民主党のクリントンと共和党のトランプが、テレビでディベートをすることも多くなるんじゃないかな。

ディベートを経験すると、自分の考え方をより説明できるようになりますし、より論理的に考えられるようになるメリットがありますね。グローバルにやっていくには、自分の意見を言えるようにならないと難しいと思います。ぜひ友だちと、ディベートをしてみてはいかがですか？

それではSee You Next Thursday Night.
今夜は……以上！

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＜番組概要＞
番組名：厚切りジェイソンのThursday Night WHY
放送日時：毎週木曜 21：15〜21：40
パーソナリティ：厚切りジェイソン
番組Webサイト：http://www.tfm.co.jp/why/