「助けてください。消えそうな命があるんです」いじめから子どもを守る
TOKYO FMの10代向けの番組「SCHOOL OF LOCK!」では、6月13日からパーソナリティのとーやま校長とあしざわ教頭が、リスナーに直接電話をかけて話を聞く「毎日掲示板逆電」を行っています。
6月15日放送分では、16歳（高2）の女子リスナーから番組の掲示板 http://www.tfm.co.jp/lock/bbs/に寄せられた書き込みを取り上げ、彼女が受けている“いじめ”について聞きました。
このリスナーは、幼稚園の頃から高2の現在までいじめを受けています。小学4年生の時には学校の先生からもいじめを受け、命を絶とうとしたこともあると語りました。毎日つらい目にあいながらも高校に通っているのは、“学校の先生になりたい”という夢があるからだといいます。
【リスナーからの書き込み】
■助けて欲しい
私はイジメを受けてて本当につらいです。水をかけられたり教科書を破られたり階段から突き落とされたり。クラスメイトたちは、私がいなくなることを望んでいます。誰も助けてくれません。先生も親も。私は独りきりです。いっそのこと命を絶とうか……とも思います。その方がみんな幸せになるのなら。
とーやま校長「もう覚えてないかもしれないけど、幼稚園の時に何があったの？」
リスナー「私は右目がちょっと見えなくて、それが周りの人から見たら珍しくて、“私に触られたら目が見えなくなる”とか言われ始めたんです。それから言葉の暴力とか、殴られたり蹴られたりするようになりました」
とーやま校長「今の高校では、女子からやられるの？」
リスナー「クラス全員からです」
とーやま校長「どんなことしてくるの？」
リスナー「トイレに行くと閉じ込められたり、普通に歩いてても後ろから蹴られたり、授業中に後ろからシャーペンで刺されたり」
とーやま校長「もうそんなやつら……鬼畜でしかないな。先生はどうしてるの？」
リスナー「課題とか破られてそれを見せに行ったら、何も言わないで新しいの渡すだけで、“どうしてそうなったの？”とかは全然聞いてくれないです。1回ホームルームでも話し合ったんですけど、一時的にはなくなってもすぐまた始まってあまり意味がないなと思って」
あしざわ教頭「元々、友達だったやつとかはいないの？」
リスナー「仲がよかった子はいたんですけど、その子も結局いじめる側に加わって裏切られた感じでショックでした」
とーやま校長「死のうと思ったこともあるんだろ？」
リスナー「最初に思ったのは小学校4年生の時です。死のうと思って裏山にロープ持っていって首を吊ろうとしたんですけど、うまくいかなくて。それからも色々やりました」
とーやま校長「小4の時に、どんなひどいことがあったの？」
リスナー「担任の先生にもいじめられました。おじぎの角度がちょっと足りなかっただけで、朝のホームルームから終わりのホームルームまで正座させられました。ほかには、給食のときに“あなたを見ると食欲がなくなるからトイレで食べろ”って言われてトイレで食べさせられたりしました」
あしざわ教頭「他の子にはそういうことしなかったの？」
リスナー「他の子には優しかったです。他にも歌のテストのとき私は声を出してたんですけど、“声が出てない”って言われて後ろに立たされて、殴られたり蹴られてたりして、倒れたところを踏んづけられたりしました」
とーやま校長「もうそいつはクソ先生だな。そのことを親に相談したりした？」
リスナー「したんですけど、私の方が悪いって言って全然聞いてくれなくて。学校でも家でも1人で、もういいかなって思って裏山に行きました」
とーやま校長「今も変わらずそんな感じ？」
リスナー「はい。一回学校やめたいって言ったんですけど、“世間体が悪いからダメ”って言われて、私のことはどうでもいいのかなって思いました」
あしざわ教頭「しっかり状況は説明したんだよね？」
リスナー「はい」
とーやま校長「俺も、高校をやめてもいいんじゃないかって思ったんだけど、この学校じゃなくて例えば通信制の学校だったり、そういう選択肢はないの？」
リスナー「将来いじめとかないようにしたくて、学校の先生になりたいんです。そのためには大学も出なくちゃいけないから、高校も卒業したいと思って行ってます」
とーやま校長「今は自分を守らなくちゃいけないのに、未来の10代のことを守ろうって決心をするのはすごいよね。これはいつ決めたの？」
リスナー「高校に入って先生になろうって決めました」
とーやま校長「じゃあ学校はやめられないんだな」
リスナー「はい」
とーやま校長「学校に行きたい気持ちを応援したいし、後押ししたいとも思う。けど、それでも今の学校は危ないし、できれば行ってほしくないって思っちゃう」
リスナー「はい」
とーやま校長「明日はどうする？」
リスナー「……明日も（学校に）行きます」
とーやま校長「……わかった。ただ、本当にやばいってなったら俺たちに言えよ。それと1番の味方は親だから、想いを伝えられる瞬間があったら伝えろよ。親だって娘が困ってるんだから、どこかに連絡してくれるかもしれないし」
あしざわ教頭「自分のことをわかってくれないかもしれないけど、伝えていこう。幸せになる権利があるんだから。気持ちを吐き出そう。お前が強いことは十分に伝わったけど、こういう風に喋ることも大事だからね」
とーやま校長「マジでやばくなったりしたら言えよ。未来のお前の教え子の顔を思い浮かべて、そいつたちのためにも生きろ」
リスナー「はい」
とーやま校長「何か言っておくことある？」
リスナー「校長と教頭と話せてよかったと思います。がんばって夢叶えます」
とーやま校長「よし。いつまでもゆっくり待ってるから。必ず、夢が叶う日が来るから！」
あしざわ教頭「楽しいこといっぱいしろよ！」
番組の最後には、とーやま校長とあしざわ教頭が、大人のリスナーに向けて語りました。
『大人へ』
いつもはTOKYO FMから全国の10代に言葉を届けていますが、今日は大人のみなさんにお願いしたいことがあります。
何とか助けてやってください。
近くで困っている、消えそうな命があるんです。
これは自分にも言っています。
俺達もやるべきことはしっかりやっていきます。
だから大人のみなさんも自分の範囲内で、時には範囲外でも手を伸ばして、10代の子のことをお願いします。
助けてやってください。（とーやま校長）
今日のラジオを、たまたま聴いてくれていたお父さん、お母さん。
子どもたちは、自分が思っていることを必ずしも口にしているわけではありません。
「迷惑かけちゃうかも」と思って、口に出せない優しい生徒たちもたくさんいます。
でも、何かしらのサインを出しているはずです。
それに気づけるのは、お父さん、お母さんです。
いつもより多く話しかけるとか、返事がなくてももう一度話しかけるとか。
そこから救われることが、本当にたくさんあります。（あしざわ教頭）
【あわせて読みたい】
★Perfume大好きな今期ドラマは「ゆとりですがなにか」「僕のヤバイ妻」 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/eZ4K6uxf3N.html
★広瀬すず 骨が砕けるぐらい!? 主演映画「チア☆ダン」に奮闘 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/vNQj2GuwFK.html
★[Alexandros]川上 中3で帰国した当時は「音楽に救われた」 http://tfm-plus.gsj.mobi/news/QowFGLZKv1.html
＜番組概要＞
番組名：SCHOOL OF LOCK!
放送エリア：TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時：
月〜木曜 22：00〜23：55
金曜 22：00〜22：55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/
6月15日放送分では、16歳（高2）の女子リスナーから番組の掲示板 http://www.tfm.co.jp/lock/bbs/に寄せられた書き込みを取り上げ、彼女が受けている“いじめ”について聞きました。
【リスナーからの書き込み】
■助けて欲しい
私はイジメを受けてて本当につらいです。水をかけられたり教科書を破られたり階段から突き落とされたり。クラスメイトたちは、私がいなくなることを望んでいます。誰も助けてくれません。先生も親も。私は独りきりです。いっそのこと命を絶とうか……とも思います。その方がみんな幸せになるのなら。
とーやま校長「もう覚えてないかもしれないけど、幼稚園の時に何があったの？」
リスナー「私は右目がちょっと見えなくて、それが周りの人から見たら珍しくて、“私に触られたら目が見えなくなる”とか言われ始めたんです。それから言葉の暴力とか、殴られたり蹴られたりするようになりました」
とーやま校長「今の高校では、女子からやられるの？」
リスナー「クラス全員からです」
とーやま校長「どんなことしてくるの？」
リスナー「トイレに行くと閉じ込められたり、普通に歩いてても後ろから蹴られたり、授業中に後ろからシャーペンで刺されたり」
とーやま校長「もうそんなやつら……鬼畜でしかないな。先生はどうしてるの？」
リスナー「課題とか破られてそれを見せに行ったら、何も言わないで新しいの渡すだけで、“どうしてそうなったの？”とかは全然聞いてくれないです。1回ホームルームでも話し合ったんですけど、一時的にはなくなってもすぐまた始まってあまり意味がないなと思って」
あしざわ教頭「元々、友達だったやつとかはいないの？」
リスナー「仲がよかった子はいたんですけど、その子も結局いじめる側に加わって裏切られた感じでショックでした」
とーやま校長「死のうと思ったこともあるんだろ？」
リスナー「最初に思ったのは小学校4年生の時です。死のうと思って裏山にロープ持っていって首を吊ろうとしたんですけど、うまくいかなくて。それからも色々やりました」
とーやま校長「小4の時に、どんなひどいことがあったの？」
リスナー「担任の先生にもいじめられました。おじぎの角度がちょっと足りなかっただけで、朝のホームルームから終わりのホームルームまで正座させられました。ほかには、給食のときに“あなたを見ると食欲がなくなるからトイレで食べろ”って言われてトイレで食べさせられたりしました」
あしざわ教頭「他の子にはそういうことしなかったの？」
リスナー「他の子には優しかったです。他にも歌のテストのとき私は声を出してたんですけど、“声が出てない”って言われて後ろに立たされて、殴られたり蹴られてたりして、倒れたところを踏んづけられたりしました」
とーやま校長「もうそいつはクソ先生だな。そのことを親に相談したりした？」
リスナー「したんですけど、私の方が悪いって言って全然聞いてくれなくて。学校でも家でも1人で、もういいかなって思って裏山に行きました」
とーやま校長「今も変わらずそんな感じ？」
リスナー「はい。一回学校やめたいって言ったんですけど、“世間体が悪いからダメ”って言われて、私のことはどうでもいいのかなって思いました」
あしざわ教頭「しっかり状況は説明したんだよね？」
リスナー「はい」
とーやま校長「俺も、高校をやめてもいいんじゃないかって思ったんだけど、この学校じゃなくて例えば通信制の学校だったり、そういう選択肢はないの？」
リスナー「将来いじめとかないようにしたくて、学校の先生になりたいんです。そのためには大学も出なくちゃいけないから、高校も卒業したいと思って行ってます」
とーやま校長「今は自分を守らなくちゃいけないのに、未来の10代のことを守ろうって決心をするのはすごいよね。これはいつ決めたの？」
リスナー「高校に入って先生になろうって決めました」
とーやま校長「じゃあ学校はやめられないんだな」
リスナー「はい」
とーやま校長「学校に行きたい気持ちを応援したいし、後押ししたいとも思う。けど、それでも今の学校は危ないし、できれば行ってほしくないって思っちゃう」
リスナー「はい」
とーやま校長「明日はどうする？」
リスナー「……明日も（学校に）行きます」
とーやま校長「……わかった。ただ、本当にやばいってなったら俺たちに言えよ。それと1番の味方は親だから、想いを伝えられる瞬間があったら伝えろよ。親だって娘が困ってるんだから、どこかに連絡してくれるかもしれないし」
あしざわ教頭「自分のことをわかってくれないかもしれないけど、伝えていこう。幸せになる権利があるんだから。気持ちを吐き出そう。お前が強いことは十分に伝わったけど、こういう風に喋ることも大事だからね」
とーやま校長「マジでやばくなったりしたら言えよ。未来のお前の教え子の顔を思い浮かべて、そいつたちのためにも生きろ」
リスナー「はい」
とーやま校長「何か言っておくことある？」
リスナー「校長と教頭と話せてよかったと思います。がんばって夢叶えます」
とーやま校長「よし。いつまでもゆっくり待ってるから。必ず、夢が叶う日が来るから！」
あしざわ教頭「楽しいこといっぱいしろよ！」
番組の最後には、とーやま校長とあしざわ教頭が、大人のリスナーに向けて語りました。
『大人へ』
いつもはTOKYO FMから全国の10代に言葉を届けていますが、今日は大人のみなさんにお願いしたいことがあります。
何とか助けてやってください。
近くで困っている、消えそうな命があるんです。
これは自分にも言っています。
俺達もやるべきことはしっかりやっていきます。
だから大人のみなさんも自分の範囲内で、時には範囲外でも手を伸ばして、10代の子のことをお願いします。
助けてやってください。（とーやま校長）
今日のラジオを、たまたま聴いてくれていたお父さん、お母さん。
子どもたちは、自分が思っていることを必ずしも口にしているわけではありません。
「迷惑かけちゃうかも」と思って、口に出せない優しい生徒たちもたくさんいます。
でも、何かしらのサインを出しているはずです。
それに気づけるのは、お父さん、お母さんです。
いつもより多く話しかけるとか、返事がなくてももう一度話しかけるとか。
そこから救われることが、本当にたくさんあります。（あしざわ教頭）
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＜番組概要＞
番組名：SCHOOL OF LOCK!
放送エリア：TOKYO FMをはじめとする、JFN全国38局ネット
放送日時：
月〜木曜 22：00〜23：55
金曜 22：00〜22：55
番組Webサイト ⇒ http://www.tfm.co.jp/lock/
