ドジャース・前田健太【田口有史】

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通算204勝のドジャースOB、ハーシュハイザー氏も前田に賛辞

 ドジャースの前田健太投手が6日(日本時間7日)の敵地パドレス戦でメジャーデビューを果たした。4回にメジャー初ホームランを放ち、本職の投球でも6回5安打4奪三振無四球無失点の快投を披露。7-0での勝利に貢献した。メジャー初勝利を手にした日本人右腕のピッチングをドジャースOBでメジャー通算204勝の名投手オーレル・ハーシュハイザー氏も絶賛している。ESPNが報じている。

 敵地ペトコ・パークは「マエケン劇場」と化した。投げては5安打無失点で、メジャー史上2チーム目となる開幕3試合連続完封勝利の偉業達成に貢献。打ってはドジャースの投手では69年ぶりとなるデビュー戦でのホームランを記録した。

 抜群のコントロールでキレのある直球とスライダーを投げ込み、緩急をつけるカーブや、左打者の外角に落ちるチェンジアップも効果的だった。ランナーが出ても冷静さを失わず、パドレス打線を抑え込んでいった。

「彼は評判通りだった。スライダーや速球にすら緩急をつけていた」

 1983年から94年までドジャースで活躍した名右腕ハーシュハイザー氏は、テレビ解説者として日本人右腕のデビュー戦を見届けた。

「彼は評判通りだった。投球能力、緩急をつける能力。スライダーや速球にすら緩急をつけていた。野球というものをよく理解している。彼の運動能力に起因するところも大きいのかもしれない」

 記事によると、1988年にサイヤング賞、最多勝、ワールドシリーズMVPに輝いたハーシュハイザー氏は、このように手放しで前田の投球を絶賛したという。

 84球を投げ、ストライクは57球。無四球で打者を翻弄した前田のピッチングは、伝説の名投手も唸らせた。