[4.2 J1第1ステージ第5節 G大阪1-2横浜FM 吹田スタ]

 横浜F・マリノスが敵地でガンバ大阪を2-1で下した。横浜FMはリーグ3連勝。G大阪は前節の神戸戦に続くリーグ連敗になるとともに、公式戦3連敗となった。

 ACLとの並行で過密日程だったG大阪だが、Aマッチウイークは試合がなかったため、2週間ぶりの実戦となった。対する横浜FMは3月23日にナビスコ杯1試合を消化。さらにこの試合から新戦力のMFマルティノス、FWカイケと登録されたばかりの新外国人コンビを揃って先発させた。

 先制点はG大阪が奪った。前半19分、左サイドでボールを持ったMF宇佐美貴史が大きなボールをエリア内のFWパトリック目がけて送る。競り勝ったパトリックが落とすと、MFアデミウソンがボレーで押し込む。昨季は横浜FMでプレーしていたブラジル人助っ人が、強烈な恩返し弾を蹴り込んだ。

 先制を許した横浜FMだが、流れを引き戻したのはやはりこの男だった。前半40分、カイケとマルティノスのコンビでゴール前からのFKを獲得すると、キッカーを務めるのはもちろんMF中村俊輔。背番号10が“伝家の宝刀”左足を振り抜くと、当たり前のようにボールは枠内に飛ぶ。日本代表GK東口順昭も懸命の飛びつきを見せるが、シュートはゴール右隅に突き刺さった。俊輔のJ1リーグ戦直接FK弾は歴代1位を更新する22点目となった。

 そして後半25分、ついに横浜FMは試合をひっくり返すことになる。G大阪のCKの場面でボールを奪うと、一気のカウンターを発動。中央で受けたマルティノスがMF齋藤学に叩くと、齋藤がゴール前まで持ちあがる。そしてマルティノスにリターンを通すと、新戦力MFは落ち着いて東口を外すシュートを蹴り込み、勝ち越し点を奪った。

 G大阪も終盤にMF倉田秋に代えてFW呉屋大翔を投入するなど、攻撃の枚数を増やして横浜FMに圧力をかけていく。すると後半アディショナルタイムだった。左サイドから勢いよくエリア内に侵入した宇佐美に対し、DF小林祐三がファウル。エリアに入るぎりぎりのところだったが、佐藤隆治主審はPKを宣告。しかしこのPKをMF遠藤保仁が蹴るが、GK飯倉大樹が完璧に止める。ビッグセーブで敵地での勝ち点3を呼び込んだ。


●[J1]第1ステージ第5節2日目 スコア速報