怪物復活!! 1年8か月ぶりゴールの平山「ずっと応援してくれる人たちがいた」

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[4.2 J1第1ステージ第5節 FC東京 3-2 名古屋 味スタ]

 誰もが待っていたゴールだ。昨季は負傷の影響もあり、わずか2試合の出場にとどまったFC東京FW平山相太は、前節の鹿島戦で今季リーグ戦初出場を果たすと、名古屋戦でも試合途中から出番が訪れる。

「ゴールを決めてこい」。1-1で迎えた後半24分に城福浩監督に言葉を掛けられてピッチに送り込まれた平山は、いきなり大仕事をやってのける。FW前田遼一とのパス交換で前線にボールを運んだMF阿部拓馬のパスを、PA内で呼び込む。

「最初のタッチですごくいいところに置けた」とトラップでボールを落ち着けると、寄せてくるDF竹内彬のタイミングをシュートフェイントでずらすと、ゴール中央へと持ち出してシュートコースを生み出す。「相手の動きを最後まで見れたし、ゴールが見えた」。左足で蹴り出したボールがネットを揺らすと、平山は歓喜を爆発させる。平山だけではない。チームメイトも城福監督も、そして詰め掛けたサポーターも喜びを爆発させた。

 それもそのはずだろう。平山のリーグ戦でのゴールは14年7月27日に行われたJ1第17節仙台戦以来。怪物FWの1年8か月ぶりのゴールは、誰もが待ち望んでいたゴールだった。「ケガをしているときも、(練習場の)小平で応援してくれる人がたくさんいたので、結果を残せて良かった」と平山は安堵の表情を見せる。

 さらに昨季から背番号9を背負う平山にとって、9番での初ゴール。「9番をつけている選手はたくさんゴールを取っているので、それに負けないように頑張りたい」と復活弾をきっかけにゴール量産を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)
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