28日、NHK「サンデースポーツ」では、引退から約2ヶ月が経過した元なでしこジャパン・澤穂希氏が出演。29日のオーストラリア戦を皮切りに10日間で5試合という過密日程で五輪予選を戦うなでしこジャパンについて語った。

「引っ越しも無事終了しまして、やっと新婚生活がスタートしました」と笑顔を見せた澤氏。五輪出場の意義については「W杯とはまた違いスポーツの祭典。女子サッカーの存在感を高めるいい機会」と話した。

本題に入ると、短い試合間隔には「次の試合に向けて、いかに疲れを残さないか」と指摘した澤氏、20人中16人が昨年のW杯メンバーでもある今回の代表には「厳しい戦いの中では経験のある選手が(集められた)。佐々木監督もそこがポイントだったのかなと。どう戦っていいのかというのは経験に勝るものはない」とした。

また、初戦のオーストラリア戦については「今後のモチベーションだったり気持ちの保ち方がすごく難しい。1試合目に勝って終わると全然違う」としながらも「日本にはないフィジカルの高いチーム」と警戒も。そして、10番を引き継ぐ大儀見優季には「あまり10番、10番って気負いすることなく大儀見選手らしいプレーをして頂ければと思いますし、ここぞという時に得点が獲れる選手だと思うので明日も点を獲ってほしい」と期待を寄せている。

その他にも、第2戦=韓国戦の要注意選手として2013年シーズンまでINAC神戸で澤氏と一緒にプレーしたチ・ソヨンに話が及ぶと「彼女はいざという時に得点を獲れる選手。左右のキックも上手ですし、本当に頼りになる選手」と絶賛。「いつも日本戦で得点する」とまで話すと、周囲からは「なんとかしてください」という声も。だが、さすがの澤氏もこれには「私はできないです」と苦笑いを浮かべるしかなかった。