サッカーに大金を投じている彼らは、FIFAのゼップ・ブラッター会長の即時辞任を求める権利があると感じたようだ。ワールドカップをはじめとする主要大会のビッグスポンサーであるアメリカの2大会社、コカコーラとマクドナルドのことである。

特にスイス当局から不正の疑いでブラッター会長が事情聴取を受けたことで、2社の上層部は心配している。2日、両社はそれぞれ声明を発表した。まずはコカコーラだ。

「日が経つにつれて、FIFAのイメージと評判は悪くなる一方だ。FIFAには緊急かつ全面的な改革が必要であり、それが実現できるのは独立したアプローチを通じてのみとなる。サッカーのために、信頼できる真剣な改革プロセスを始められるように、コカコーラは会長に即時辞任を求める」

一方、マクドナルドは次のように声明を出した。

「直近の出来事により、FIFAの評判とそのリーダーたちに対する人々の信頼は悪化し続けた」

ブラッター会長は6月2日の会見で辞意を表明し、7月に新会長選を来年2月26日に開催すると発表した。だがそのときまで、会長職を離れるつもりはない。先日も「私は何も違法なことをしていない」と明かしたばかりだ。