夏の食卓に! 食中毒を予防できる食品4選
高温多湿の7月〜9月は最も食中毒が発生しやすい季節。食中毒は病原大腸菌やサルモネラ菌などの細菌によって引き起こされます。これらの細菌を体内に取り込まないようにすることは大切ですが、細菌の増殖を防ぐために、殺菌作用のある食品を利用するのも食中毒の予防には有効です。
殺菌作用のある食品はこんなにある酢は酢酸の作用で殺菌効果が期待できる
酢に含まれる酢酸は酸性度が強く、強い殺菌力を持っています。夏の時期のおにぎりは、細菌が繁殖しやすく食中毒が心配。そこで、水で薄めた酢を手に付けてご飯を握るようにしましょう。酢の殺菌力は、砂糖やしょう油を混ぜない方が強くなるのですが、三杯酢や二杯酢にしても殺菌効果はあります。毎日の食卓に酢の物を加えてはいかがでしょうか。
お刺身に欠かせないわさびにも殺菌効果がある
わさびのツーンとした辛さのもとは、アリル辛子油という成分。お刺身やお寿司にわさびを使うのは、アリル辛子油に殺菌作用があるからです。大腸菌、サルモネラ菌、腸炎ビブリオなど、多くの細菌の繁殖を抑える効果があります。チューブのわさびよりも本わさびをすりおろした方が効果的。生の魚を食べるときは、必ずわさびを使いましょう。
ショウガは擦りおろすとより効果的
生姜に含まれるジンゲロールという成分を加熱すると、ショウガオールになりますが、そのどちらにも殺菌作用があります。つまり、ショウガは生でも加熱しても殺菌作用が期待できるということ。揮発しない成分なので、長時間にわたって殺菌作用が続きます。擦りおろした方が殺菌作用が強くなりますが、魚や肉のニオイ消しにもなるので、いろいろな料理にショウガを使ってみてください。
ニンニクのアリシンにも強い殺菌作用が
ニンニクのニオイ成分アリシンも強い殺菌作用を持っています。さまざまな細菌を死滅させる効果がありますが、特にO-157を死滅させることができるのが特徴です。生のまま食べると胃に負担が掛かるという時は、擦りおろしたニンニクに肉や魚を付けてから調理をするといいでしょう。
writer:岩田かほり