6日に行われたサッカー女子W杯決勝戦において、なでしこジャパンはアメリカ代表を相手に2-5で完敗を喫した。だが、体格に勝る強豪国を次々と撃破し2大会連続でW杯決勝へと進んだ彼女達には国内でも賞賛の声が溢れている。

すると決戦から一夜、フジテレビ「すぽると!」では、なでしこジャパンを率いた佐々木則夫監督が現地からの中継により生出演を果たした。

「いや、もう本当にカナダのW杯が終わったんだなと思いますね、率直過ぎますけど」。こう切り出した佐々木監督は、開始16分で4点を獲られ、前半32分に大黒柱・澤穂希を投入せざるを得なかったことに触れ、「スタートからあれだけの差が出てしまいましたので、もっといい均衡した中で(澤を)投入できればというイメージはありました」と振り返った。

また、ハーフタイムの際、選手に語ったことを訊かれた佐々木監督は「もう前半はああいう流れの中で点数の経過もそれは仕方ないと。しかし我々はそれで終わったらなでしこじゃないと。彼女達の後半とにかく走り切るということと“これで終わらないぞ”っていうところを日本の皆さんに見せないと失礼だよ」と明かすと、「打ち上げの時に“ノリさん、ハーフタイムの時に涙出てたよ”なんて言うんですけど出てたかな? いや違う僕がそういう感情になってたのかな」とおどける場面も。

その他にも、試合後に全員で円陣を組んだ際には「本当にここまで君達はよくやったと。そういう意味では確かに決勝の中では差がついたけど、気持ちと努力には差がない。胸を張って帰ろうということですね」と伝えたという佐々木監督。なでしこジャパンのメンバーについては「ピッチ外でも皆和気あいあいと。しっかりと締めるところは締める。楽しむところは楽しむ。共有するところは共有する。本当にいいメンバーを僕は選考できたなとつくづく思いますし、それがなでしこの伝統」と話した。