6月27日、カナダ・エドモントンで開催される女子サッカーW杯準々決勝で、なでしこジャパンがオーストラリアと激突する。地元のカナダのメディア「エドモントンサン」では、日本より先にベスト8入りしたオーストラリア代表選手のコメントを交え、試合の展望が紹介された。

オーストラリア代表のMFエミリー・ヴァン・エグモントは日本代表を「最大のライバル」「とにかくテクニックに秀でてハードワークなチーム」と高く評価しつつも、「日本戦へのゲームプランはあります」と自信を覗かせた。FWのキー・サイモンは「(日本は)才能溢れるチームの1つ、火曜日の試合のように常に高いボールポゼッションが出来るという印象。ただ私たちもここまでの長い道のりの中で進歩してきている。守備的な部分や技術だけじゃなく、チーム全体の成熟度は高まっている」と語っている。

ネット掲示版などではこの一戦について「最小得点になりそうだが2-1で日本が勝利」「1-0で日本」など日本優勢の意見が大勢を占め、「日本は今一番熱いチーム。大会のスタートは良くなかったが、徐々に自分たちのゲームを完成しつつある」など、オランダ戦で見せたパフォーマンスから上向きとみる意見が多い。

一方で「オーストラリアの女子たちが日本を越えて行くことを信じよう。彼女たちならできると思っている」と、強豪国ブラジルを破り勝ち上がったオーストラリアを応援する声も少なくない。

前述の地元メディアは、オーストラリアにとって有利な点として、前回の試合から日本より多くの回復の猶予が与えられたことや、試合への準備が出来たことなどを挙げられている。その上でこの一戦について「昨年アジア大会などで2度の対戦を経験し、手の内を知り合っているチーム同士の対決」とし、拮抗した試合になるとの論調で締めくくっている。