【独占インタビュー】アーセナルMFロシツキーが語るクラブへの忠誠、キャリア、チェフの移籍
アーセナルのキットスポンサー、プーマが15日、同クラブの本拠地エミレーツ・スタジアムにて、2015−16シーズンのホームキット公開イベントを行った。
イベントに34歳の最年長選手として参加したチェコ代表主将のMFトマーシュ・ロシツキーは、12日に敵地で行われたユーロ2016予選グループAの第6節アイスランド戦(1−2でアイスランドが逆転勝ち)で、代表通算100試合(同国歴代3位)の節目を踏んだが、『サッカーキング』の取材に応え、キャリア終盤に差し掛かった自身の心境や今後のキャリア、契約延長、噂されてるチェルシー所属のGKペトル・チェフのアーセナル移籍の噂についてなどを語ってくれた。
――100試合目をプレーしたアイスランド戦はどうでしたか?
「引き分けのような内容の試合だった。レベルは互角だったし、引き分けると思った。互いに引き分けで満足と思っていたと思う。でも終盤の僕らのミスが勝敗を分けた。まだグループで2位につけているし、通過できる位置に入る。もったいない敗北だった」
――ユーロ予選では首位を走る好調のアイスランドに加え、オランダが3位、トルコが4位につける『死の組』に入っていますが、今後戦況はどうなると思いますか?
「オランダ、トルコにはスター選手がそろっているし、巻き返すチャンスがあると思う。でも、予選通過のカギを握るのはチームの組織力と戦術、そして運であり、それらが勝負を左右する」
――チェコ代表の世代交代はうまくいっていますか?
「若手は育ってきてはいるけど、スター性のある選手がいない。僕が経験したチェコ代表の全盛期、ユーロ2004で3位になった時には、中盤に(カレル・)ポボルスキ、(パベル・)ネドベド、(ブラディミル・)シュミツェル、(トマシュ・)ガラセクといった選手たちがいたし、FWには(ヤン・)コラーや(ミラン・)バロシュがいた。素晴らしいチームだったし、あのようなスター選手の後釜としてプレーするのは難しい。世代交代の時に代表チームは苦しんだし、若手が経験を積んで成長するのを待たなくてはいけない。でも、今のチェコの若手の中にビッグクラブでプレーする突出した選手はいない。今の代表チームの平均年齢は28歳と高めだし、経験の高さが活きている。
――今シーズンはアーセナルで出場機会に恵まれませんでしたが、チェコ代表には毎試合に招集されています。プレーしていない時の調整はどのようにしていますか?
「試合勘がないときは、自分の最高のリズムでプレーするのが難しい。練習でも調整はできるし体調管理もしっかりやっているから無難に一定のレベルではプレーできる。でも自分の求める理想のリズムでプレーするのは難しいね」
――契約延長のオプションをアーセン・ベンゲル監督が勧めたことをどう思いますか?
「一月に『残ってくれ』と言われ、延長の話は聞いていたから驚きはしなかったし、監督のことは信頼してきた。一月から二月中旬にかけて安定してプレーしていたけど、その後はまた出場機会が減った。最後の試合(FA杯決勝)も観客席で見るという状況にまでなったから、そうなってしまうと何か変わったのではないかと考えてしまう。でも、監督は僕に残ってほしいと言ったから、契約を一年延長するオプションを取った。僕はここに9年もいるからこのクラブへの思いや忠誠心は語るまでもない。僕は自分の決断が正しかったと思っているし、アーセナルは大きな可能性を秘めている。その中で自分がベンチにも入れないという状況にいるというのは、本当にもどかしい。
――同じポジションでプレーするメスト・エジルはどういう選手ですか?
「彼の才能はトップレベルだし、本当に頭のいい選手だ。状況に応じて最高のパスコースにパスを出せる。頭の良さに加えて卓越した技術が備わっている。それが彼をトップレベルの選手にしている」
――エジルにも短所はありますか?
「右足かな。彼は左利きだからね。冗談だよ。強いて言うなら彼の課題は守備面だろう。でも彼の才能を最大限に生かすには、彼を自由に動かす必要がある」
――代表では同僚、ロンドンでは宿敵のチェルシーに所属するGKペトル・チェフの移籍が噂されていますが、アーセナルに来た場合、どうなると思いますか?
「ペトルは経験豊富なGKだし、素晴らしいキャリアを築き上げてきた。彼が移籍するなら、そのクラブは確実に強くなるだろう。でも僕らにはヴォイチェフ(・シュチェスニ)がいる。周りは彼のことを忘れてしまったようだけど、オスピナに定位置を取られた今も、監督は彼のことを信頼している。クラブが若い時から育てたGKだからね。まだ25歳だし、あと15年はトップレベルでプレーできるし、彼はまだ成長できるよ」
――ペトルとは移籍について話しましたか?
「話していないと言えばうそになるけど、それを言うことで彼の邪魔にはなりたくない。彼には多くのクラブが興味を示していると思う」
――現役引退後に監督になる予定は立てていますか?
「それはまだ自分でも分からない。僕はまだプレーしたいし、今はプレーを楽しんでいる。引退して、ゆっくり休んでから、その後のキャリアのことは決めるつもりだ」
――今は34歳ですが、今後もできる限り選手としてのキャリアを続けるつもりですか?
「僕はもうベテランの域にいるし、10月には35歳になる。それは自分が一番よく分かっている。この年になると長い目で見たプランを立てることは難しい」
――過去9年間のチームと比べて今のアーセナルをどう見ていますか?
「才能の部分、チーム層の厚さと言う部分では過去9年で今が一番だと思う」
――リーグ優勝できる可能性は大きくなりましたか?
「それはアーセナルが常に掲げているチーム最大の目標だ。今シーズンこそはリーグ優勝できると思ったけど、前半戦の結果はひどかったし、チーム状況も万全でなかった」
――ベテラン選手として、しばらく欠場した後に出場機会を得た時、結果を出すための秘訣はありますか。
「常にチャンスを得た時にはインパクトを残すプレーをすることを心がけているし、そのための準備もしている」
――改めて来シーズンの目標は何ですか?
「目標はただ一つ。リーグ優勝を果たすことだ。そして僕自身も優勝に貢献したいね」
イベントに34歳の最年長選手として参加したチェコ代表主将のMFトマーシュ・ロシツキーは、12日に敵地で行われたユーロ2016予選グループAの第6節アイスランド戦(1−2でアイスランドが逆転勝ち)で、代表通算100試合(同国歴代3位)の節目を踏んだが、『サッカーキング』の取材に応え、キャリア終盤に差し掛かった自身の心境や今後のキャリア、契約延長、噂されてるチェルシー所属のGKペトル・チェフのアーセナル移籍の噂についてなどを語ってくれた。
「引き分けのような内容の試合だった。レベルは互角だったし、引き分けると思った。互いに引き分けで満足と思っていたと思う。でも終盤の僕らのミスが勝敗を分けた。まだグループで2位につけているし、通過できる位置に入る。もったいない敗北だった」
――ユーロ予選では首位を走る好調のアイスランドに加え、オランダが3位、トルコが4位につける『死の組』に入っていますが、今後戦況はどうなると思いますか?
「オランダ、トルコにはスター選手がそろっているし、巻き返すチャンスがあると思う。でも、予選通過のカギを握るのはチームの組織力と戦術、そして運であり、それらが勝負を左右する」
――チェコ代表の世代交代はうまくいっていますか?
「若手は育ってきてはいるけど、スター性のある選手がいない。僕が経験したチェコ代表の全盛期、ユーロ2004で3位になった時には、中盤に(カレル・)ポボルスキ、(パベル・)ネドベド、(ブラディミル・)シュミツェル、(トマシュ・)ガラセクといった選手たちがいたし、FWには(ヤン・)コラーや(ミラン・)バロシュがいた。素晴らしいチームだったし、あのようなスター選手の後釜としてプレーするのは難しい。世代交代の時に代表チームは苦しんだし、若手が経験を積んで成長するのを待たなくてはいけない。でも、今のチェコの若手の中にビッグクラブでプレーする突出した選手はいない。今の代表チームの平均年齢は28歳と高めだし、経験の高さが活きている。
――今シーズンはアーセナルで出場機会に恵まれませんでしたが、チェコ代表には毎試合に招集されています。プレーしていない時の調整はどのようにしていますか?
「試合勘がないときは、自分の最高のリズムでプレーするのが難しい。練習でも調整はできるし体調管理もしっかりやっているから無難に一定のレベルではプレーできる。でも自分の求める理想のリズムでプレーするのは難しいね」
――契約延長のオプションをアーセン・ベンゲル監督が勧めたことをどう思いますか?
「一月に『残ってくれ』と言われ、延長の話は聞いていたから驚きはしなかったし、監督のことは信頼してきた。一月から二月中旬にかけて安定してプレーしていたけど、その後はまた出場機会が減った。最後の試合(FA杯決勝)も観客席で見るという状況にまでなったから、そうなってしまうと何か変わったのではないかと考えてしまう。でも、監督は僕に残ってほしいと言ったから、契約を一年延長するオプションを取った。僕はここに9年もいるからこのクラブへの思いや忠誠心は語るまでもない。僕は自分の決断が正しかったと思っているし、アーセナルは大きな可能性を秘めている。その中で自分がベンチにも入れないという状況にいるというのは、本当にもどかしい。
――同じポジションでプレーするメスト・エジルはどういう選手ですか?
「彼の才能はトップレベルだし、本当に頭のいい選手だ。状況に応じて最高のパスコースにパスを出せる。頭の良さに加えて卓越した技術が備わっている。それが彼をトップレベルの選手にしている」
――エジルにも短所はありますか?
「右足かな。彼は左利きだからね。冗談だよ。強いて言うなら彼の課題は守備面だろう。でも彼の才能を最大限に生かすには、彼を自由に動かす必要がある」
――代表では同僚、ロンドンでは宿敵のチェルシーに所属するGKペトル・チェフの移籍が噂されていますが、アーセナルに来た場合、どうなると思いますか?
「ペトルは経験豊富なGKだし、素晴らしいキャリアを築き上げてきた。彼が移籍するなら、そのクラブは確実に強くなるだろう。でも僕らにはヴォイチェフ(・シュチェスニ)がいる。周りは彼のことを忘れてしまったようだけど、オスピナに定位置を取られた今も、監督は彼のことを信頼している。クラブが若い時から育てたGKだからね。まだ25歳だし、あと15年はトップレベルでプレーできるし、彼はまだ成長できるよ」
――ペトルとは移籍について話しましたか?
「話していないと言えばうそになるけど、それを言うことで彼の邪魔にはなりたくない。彼には多くのクラブが興味を示していると思う」
――現役引退後に監督になる予定は立てていますか?
「それはまだ自分でも分からない。僕はまだプレーしたいし、今はプレーを楽しんでいる。引退して、ゆっくり休んでから、その後のキャリアのことは決めるつもりだ」
――今は34歳ですが、今後もできる限り選手としてのキャリアを続けるつもりですか?
「僕はもうベテランの域にいるし、10月には35歳になる。それは自分が一番よく分かっている。この年になると長い目で見たプランを立てることは難しい」
――過去9年間のチームと比べて今のアーセナルをどう見ていますか?
「才能の部分、チーム層の厚さと言う部分では過去9年で今が一番だと思う」
――リーグ優勝できる可能性は大きくなりましたか?
「それはアーセナルが常に掲げているチーム最大の目標だ。今シーズンこそはリーグ優勝できると思ったけど、前半戦の結果はひどかったし、チーム状況も万全でなかった」
――ベテラン選手として、しばらく欠場した後に出場機会を得た時、結果を出すための秘訣はありますか。
「常にチャンスを得た時にはインパクトを残すプレーをすることを心がけているし、そのための準備もしている」
――改めて来シーズンの目標は何ですか?
「目標はただ一つ。リーグ優勝を果たすことだ。そして僕自身も優勝に貢献したいね」