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発症すると発熱や下痢などの症状を起こすE型肝炎に感染した患者が、報告があっただけで146人にのぼることが、国立感染症研究所のまとめでわかりました。

このことを重く見た厚生労働省は、27日の分科会で了承が得られれば豚肉の生食を禁止する措置に踏み切るもようです。
すでにレバーの生食を提供することは禁止されていますが、徹底されているとは言えない状態です。焼いて食べるものとして豚のレバーを提供したものの、顧客が生で食べてしまうケースも見られるといわれ、E型肝炎感染のリスクについての啓蒙のために、今回の措置が検討されている側面もあるようです。

生のレバーを食べなくても、E型肝炎に感染したレバーを触れた箸で別の食材をさわると、ウイルス感染が広がることになります。したがって、焼肉などをする場合は、野菜などの生食用の素材を扱う箸と肉類を扱う箸を分ける等の工夫が必要です。

E型肝炎ウイルスは、レバーだけでなく、解体の関係から豚肉にも感染していることが考えられます。また、イノシシや鹿のような野生動物の肉にも感染が見られることが珍しくありません。

安易な生食は避け、清潔な調理器具でしっかり火を通してから食べるように心がけたいですね。

※写真はイメージ 足成から http://www.ashinari.com/2009/05/31-021528.php

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(執筆者: 松沢直樹) ※あなたもガジェット通信で文章を執筆してみませんか