マイアミ・マーリンズイチローにいま、現地のファンの間で「選手兼任監督にしよう」との驚きの提案が持ち上がっている。

今月19日のダイヤモンドバックス戦で、イチローはベーブ・ルースに並ぶメジャー通算2873安打を記録した。大記録達成となった同日は、驚きの人事でGM兼監督となったマーリンズのダン・ジェニングス氏の初陣でもあった。

現在ナ・リーグ東地区最下位に低迷するマーリンズは、レドモンド監督を解任し、メジャーでの監督経験ゼロのジェニングス氏の起用を発表していた。

この驚きの起用にはファンや関係者の間で疑問の声があり、ネット上においても「80年代に高校野球をやっただけの男がMLBの監督になってしまった」「2人分の給料が欲しいに違いない」といった批判的な意見が多い。

そんな中、一部では「イチローを兼任監督に」との驚きの意見まで出てきているのだ。ネット上では「なんてことだ。イチローが選手兼監督の方がいい」「彼がやった方がいいよ」「それならイチローをずっと見られる」など、イチローの監督起用を望む声が続々とあがっている。

中には「(彼が監督になれば)ユンケルを全員に配るだろう」など、ややジョークめいたコメントもあるが、少なからぬファンがイチローの方が適任であると考えていることは確かなようだ。

批判が多いジェニングスGM兼任監督だが、ネットでは日本のプロ野球・日本ハムを率いて44年ぶりの日本一に導いたトレイ・ヒルマン氏など、メジャー未経験でも結果を出した監督がいる、との反論もあり、ジェニングス監督の資質に関してもまだ未知数とする意見が多い。

しかし今後結果が伴わなければ、批判の声は大きくなり続けるだろう。20日のゲームでもダイヤモンドバックス戦に敗れ、新監督就任から2戦2敗、チームも5連敗で地区最下位と、非常に厳しい戦いが続いている。