横浜隼人vs桐蔭学園
ホームランを放った藤澤（横浜隼人）
朝の晴天とは一転、小雨が振る中サーティーフォー保土ヶ谷球場での第3試合横浜隼人vs桐蔭学園が開始した。1回表の桐蔭学園の攻撃では、2番・片平が安打で出塁すると、3番・中の打球が相手のミスを誘い一死一、三塁のチャンスを作る。そこで4番・海老根が犠飛を放ち、1点を先制した桐蔭学園。
対する横浜隼人も初回から動く。一死の場面で2番・後藤が四球で出塁すると、すかさず盗塁を決めチャンスを広げ、4番・大堀の適時打で1点を返す。
その後、両チームともにヒットや四球でチャンスを作るも、引き締まった攻防を展開し、4回が終わって1対1のまま試合は中盤を迎えるとともに徐々に雨の勢いが強くなり始める。
そして5回に大きな動きを見せる横浜隼人。5回裏、先頭の3番・藤澤の本塁打を皮切りに、続く7番・山口の右前安打とミスが重なり3塁まで進むと、ここで桐蔭学園は先発投手・菅から小川に替える。しかし9番・澁谷が四球で出塁し、すぐさま盗塁を決めチャンスを広げた後、2番・後藤が左翼のファールラインぎりぎりに打球を運び2塁適時打となり2点を追加する。
好投した先発・山口（横浜隼人）
6回にも、横浜隼人は攻撃は手を緩めない。先頭の5番・浅見が2塁打で出塁すると、6番・藤澤が四球で続き、7番・山口の中前適時打で1点を追加する。ここで投手を小川から井上に交代するも、味方のエラーで失点すると、すぐさま投手が背番号1をつけた田村に替わった。
田村の投球で、無死のピンチをゴロと2者連続三振に抑える好リリーフを見せる。何とか反撃したい桐蔭学園は、6回一死から横浜隼人先発の山口に替わった早川を打ち崩したいが8回までに0に抑えられる。
9回を迎えて6対1と横浜隼人の勝利を確信し始めた時、桐蔭学園が最後の粘りを見せた。9回表の桐蔭学園の先頭打者・飯野が安打で出塁すると死球や安打でランナーを溜めると、横浜隼人にミスが出て2点を返されてしまう。次の打者・片平を四球を与えてしまうと、桐蔭学園が一打逆転の二死満塁のチャンスを迎える。しかし早川が抑え試合終了。
大雨や強風とコンディションが悪い中でも、最後まで手に汗握る展開となった。
勝った横浜隼人は、29日に横浜スタジアムで相模原との対戦が決まった。相模原は今大会の3回戦、4回戦ではともに完封勝利で準々決勝に駒を進めている。どのような試合を展開するのか楽しみである。
（文＝佐藤 友美）
